阪神・能見 母校の分まで!4連勝でリーグトップタイ9勝目

[ 2015年8月12日 05:30 ]

<神・中>6回、能見は大島を遊ゴロに仕留め笑顔

セ・リーグ 阪神3-1中日

(8月11日 京セラD)
 阪神・能見篤史投手(36)が、11日の中日戦(京セラドーム)で8回6安打1失点と好投し、リーグトップタイとなる9勝目を挙げた。今季は負けが先行していたが、夏場に一気に調子を上げ、4連勝で自身の借金を完済。首位のチームは3連勝で貯金を今季最多の「5」とした。

 酷暑の夏に、爽快感たっぷりの能見の快投だ。京セラドームの高いマウンドを頭に入れて、序盤から変化球を低めに集めて凡打の山を築かせた。

 「(先制した直後の2回を)3人で抑えられたので。良いリズムで投げられた。(低めへは)しっかり意識して投げた。鶴岡さんも緩急を使ってうまいことリードしてくれて、的をしぼらせないようにした」

 直球を投球の基本軸に置く左腕はスライダー、フォーク、チェンジアップと精度の高い変化球を多投して“イメチェン”を敢行した。140キロ台の直球は皆無でも、打者を翻弄(ほんろう)。敵将・谷繁監督も「半分以上が変化球で、今までにない配球」と目を丸くしたように、面食らった中日打線は4回に和田の中前適時打で1点を返すのがやっとだった。中5日と登板間隔を詰めたことを感じさせない無四球の快投。6連戦の初戦で中継ぎにも休養を与える価値ある119球だ。

 発奮材料があった。この日、母校の鳥取城北が甲子園初戦で鶴岡東に6-9で敗れた。

 「結果は知っていた。しっかり6点取っていたし、レベルは上がってる」

 後輩たちの無念を耳にして上がったマウンドでぶざまな姿は見せられなかった。今年7月には、高校の近くに甲子園の土を入れ、広さも模した野球部の専用グラウンドが完成した。「俺たちの時は学校のグラウンドで練習してたし、試合なんかできなかったから。うらやましいよ」。また来年、たくましくなって後輩たちは聖地に帰ってきてくれると信じている。

 直近5試合は無敗で、自身4連勝。投手にとって厳しい夏場に逆に調子を上げてきているのはベテラン左腕の狙い通り。

 「そういう(夏場に状態を上げる)位置づけでキャンプから練習してきた。自分としては感覚的には良い感じ」

 宜野座キャンプでは、黙々と1週400メートルの陸上トラックを周回し、春先も登板翌日にあえて体をいじめるようにポール間走をこなした。流した汗がようやく結果となって返ってきた。

 昨年は9勝13敗と大きく負け越し「何とか勝敗をひっくり返せるように。負け越すことのないように」と宣言して今季に突入。最大4つあった負け越しをようやく9勝9敗の五分に戻した。

 「やっとという感じ。8月からは1試合1試合が大切になる。まだ先はある。これを続けていきたい」

 見据えるのは10年ぶりのリーグ優勝のみ。輝きを取り戻した背番号14が、その立役者となる。 (遠藤 礼)

 ≪中日戦495日ぶり勝利≫能見(神)が4連勝でリーグトップタイの9勝目。中日戦の勝利は前回同カードを京セラドームで投げた14年4月3日以来495日ぶり。以降5試合で続いていた連敗を4で止めた。これでプロ通算82勝目。阪神投手の通算勝利数では上田と現役の福原を抜いて単独13位となり、12位の藪84勝にあと2勝と迫っている。

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