黒田 ホロ苦日米通算500試合登板「正直に行きすぎた」

[ 2015年8月12日 05:30 ]

<広・ヤ>5回、山田に3点本塁打を浴び厳しいj表情の黒田

セ・リーグ 広島0-5ヤクルト

(8月11日 マツダ)
 日米通算500試合登板は不本意な結果に終わった。広島・黒田博樹投手(40)が11日、ヤクルト戦(マツダ)で5回を7安打5失点(自責4)降板。節目の試合で悔しい今季5敗目を喫した。打線も初対戦の下手投げ・山中に沈黙し、球数わずか96球でプロ初完封勝利を献上。投打に完敗した赤ヘルは連勝が3で止まり、3位・巨人とは再び3ゲーム差に開いた。

 その瞬間、黒田は打球の方向を追わなかった。視線をグラウンドに落とし、悔しげに唇を真一文字に結ぶ。1球がもたらすであろう意味を、悔恨の中でかみしめていた。

 「あの打者に、あそこに投げてしまうとね…。ファウルで粘られ、正直に行きすぎた。痛い。完ぺきに打たれました」

 2点差の5回2死一、二塁で、山田に痛恨の左越え3ランを被弾した。4球ファウルで粘られ、フルカウントからの9球目、内寄りに甘く入った146キロツーシーム。その直前、2死から2走者を出塁させたことで、リズムが微妙に乱れた。

 「相手投手の出来を見ると、3点目は厳しい。1点を防ぎに行き、5失点になった。駆け引きの部分が難しかった…」

 比屋根のセーフティーバントが内野安打となり、川端には10球粘られて四球。これがボディーブローのように効いた。2死走者なしからの失点。初回も同様だった。山田に遊撃内野安打。直後の二盗に悪送球が絡んで三進を許し、畠山にも先制の遊撃内野安打を浴びた。

 「立ち上がりも2死からだったし、ちょっともったいなかった…」

 広島での登板が288試合を数え、現役19年目で日米通算500試合登板を達成。日本球界では過去94人、広島では大野豊、長谷川良平、佐々岡真司、北別府学らに次ぐ到達だったが、節目の試合を白星で飾ることはできなかった。

 「数字(記録)は野球を離れてから、涼しいところで考えればいい。今はそれどころじゃない。1試合1試合、目いっぱい投げないといけない」

 覇権争いは佳境。先発投手としての責任を自覚するからこそ、表情は自然と厳しくなる。2回の大引のソロを含め、1試合2被弾は復帰後初。前回4日の阪神戦(同)も6回4失点(自責3)と不本意な結果に終わっただけに、黒田は自らを厳しく戒める。

 「その時の状態に応じて試合をつくることが大事。反省と修正の繰り返しだけど、次に向けてまた修正していきたい」

 誇り高き男。借りは必ず返してくれる。(江尾 卓也)

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