鶴岡東・福谷「フラミンゴ投法」で143球完投!

[ 2015年8月12日 05:30 ]

<鳥取城北・鶴岡東>制球に苦しみながらも完投勝利を挙げた鶴岡東・福谷

第97回全国高校野球選手権大会2回戦 鶴岡東9―6鳥取城北

(8月11日 甲子園)
 143球目は、低めへのスライダーだった。鶴岡東のエース左腕・福谷が最後の打者を三ゴロに仕留め、息をつく。夏は4度目の出場で、甲子園初勝利をつかみ「もうちょっといい投球をしたかったけど、1勝できたので良かった。歓声が凄くて気持ち良かった」と振り返った。

 ピンと背筋を伸ばし、左足一本できれいに立つ。右膝でグラブを顔の高さまでポンと上げてから、打者に目線を移す。左腕はギリギリまで左太腿の外側に置いているから、打者には見えにくい。「フラミンゴ投法」は高校入学後に、腕を隠すためのフォームを試行錯誤の末に出来上がった。

 憧れは巨人・杉内。直球は130キロ台前半だが、出どころを隠しながら球の切れで勝負した。6回まで3失点で粘った。7回、先頭打者の打球が右足首を直撃。「痛かったけど、ここで代わったらエースじゃないと思って意地で投げた」。7安打8四死球で6失点を喫したが、マウンドを守った。打席では2本のタイムリーを含む4安打の大当たり。「自分で取られた点数なので打ちたかった」とバットで取り返した。

 大阪から越境入学。当初は山形の冬の寒さや方言に苦労したこともあったが、持ち前の明るさで乗り越えた。山形県勢は3年連続の16強入りとなったが「1勝だけで満足してはいけない」と、さらなる飛躍を誓った。 (川島 毅洋)

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