足に打球も…鶴岡東・福谷、意地の完投「替わったらエースじゃない」

[ 2015年8月11日 11:05 ]

完投で1回戦を突破し、ガッツポーズする鶴岡東・福谷

第97回全国高校野球選手権大会2回戦 鶴岡東9―6鳥取城北

(8月11日 甲子園)
 4度目の出場で夏初勝利を手にした鶴岡東(山形)。投打で勝利に貢献した左腕エース・福谷優弥投手(3年)は「もうちょっといいピッチングをしたかった」と6点を与えた投球を反省しつつも、4安打2打点には「思い通りのバッティングができた」と笑顔を見せた。

 佐藤俊監督も「びっくりした」という、公式戦自身初となる4安打。2回2死から左前打を放つと、同点とされた直後の4回には2死から右中間へと打球を飛ばし、勝ち越しを呼ぶ二塁打を記録した、4―1の5回2死一、三塁では変化球を中前へと弾き返す適時打。7回にも1死一、二塁から右前適時打を放ち、チームの6点目を叩き出した。

 投げては7安打を打たれながらも143球を投げ抜き、6失点完投。7回にはピッチャー返しの打球を足首に受けるアクシデントもあったが、「痛かったけど、ここで替わったらエースじゃないと意地で投げた」とマウンドを譲らず。指揮官は継投も考えたというが、「できるだけ福谷に任せた」と大黒柱の続投を決断。エースはその思いに応えて9回は無失点に抑え、チームを初の歓喜へと導いた。

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