絶対G倒Vローテ完成!藤浪 2週連続中5日で20日巨人戦先発

[ 2015年8月11日 08:37 ]

来週の巨人戦に照準を合わせたローテーションに臨む藤浪

 猛虎のVローテが固まった。中核を担うのは阪神・藤浪晋太郎投手(21)だ。2週連続の中5日登板で真夏の大一番と目される20日の巨人戦(東京ドーム)へまわることが濃厚になった。間隔を詰めることで18日からの宿敵との3連戦には能見、メッセンジャーとともに先発3本柱がそろい踏み。王手をかけている高卒1年目から3年連続2桁勝利は通過点に過ぎない。夏のフル回転でG斬りに照準を定めた。

 10年ぶりリーグ優勝へのカギを握るのは、やはり、若きエースだろう。藤浪が18日からの巨人3連戦に先発する可能性が10日までに高まった。

 首脳陣は直近4カード(2連戦を除く)で能見、メッセンジャー、岩田、藤浪の4人を2人ずつカード別に分けて起用。確実にカードを勝ち越し、連敗を防ぐ狙いだった。後半戦で藤浪は週の後半を担当。だから、本来なら週前半に当たる18日からの東京ドーム3連戦には登板予定が合わないはずだった。8月唯一の巨人との直接対決。優勝争いの行方を大きく左右する可能性を秘めた3連戦で藤浪抜きの戦いはあり得ない。再編は当然とも言えた。

 藤浪は球宴後は金曜日登板を3週続け、前回8日のDeNA戦はローテーション再編の影響もあって中7日で土曜日に登板した。今週からは逆に間隔を詰めることになる。中5日で14日のヤクルト戦、さらにもう一週、中5日を続ければ、20日の巨人3戦目にたどり着く。計算は合う。

 過酷な真夏に出されたフル回転指令は先発陣の軸としての信頼に他ならない。中西投手コーチはリーグ戦再開後の中4、中5日起用について「間隔を詰めるのはメッセだけ」と短い登板間隔を好む助っ人だけの特例としてきた。ただ、先発陣最年少21歳の藤浪には体力があり、もともと夏場も苦にしないタイプで中5日でもパフォーマンスは低下しないと判断した。

 決戦の前に節目の大台が来る。14日ヤクルト戦に勝てば、高卒1年目から3年連続の2桁勝利を達成。「1つの節目であり、1つの記録ではあると思います。ローテーションを任せてもらっている以上、2ケタいかないとダメだと思っている。できれば次の試合で勝てればと思っている」。通常なら快挙と評していい数字も、現在9勝で最多勝争いで広島・前田健、中日・大野と並ぶ立場を思えば通過点でしかない。

 「ストレートだけでなく、変化球で勝負できるようになっているのが崩れきらずにいけている要因の一つ。毎回調子が良いわけではないので、調子が良くないなら、良くないなりに。(そうすれば)負け数は増えていかないと思う」。不調でも7回2失点で乗り切った前回のように3年目の進化は著しい。順番を組み替えてでも、藤浪を巨人にぶつける理由がある。

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2015年8月11日のニュース