大谷 おかわりをえぐる!前回対戦で2発被弾「際どい打者」

[ 2015年8月11日 05:30 ]

新千歳空港の搭乗口に向かう大谷

 11日の西武戦(西武プリンス)で自己最多の12勝目をかけて先発する日本ハム・大谷翔平投手(21)が10日、通算満塁本塁打16本のプロ野球新記録をつくった中村剛也内野手(31)を警戒した。前回対戦では「15号」の満塁弾を含む2本塁打を浴びた。いずれも外角球を捉えられただけに、内角攻めが主砲封印の鍵になる。

 満塁男に恐れず立ち向かう。新千歳空港から空路、遠征先の東京へ移動した大谷は、9日に通算16本目の満塁本塁打を記録して「世界の王」の15本を超えた中村について「良い打者だし、しっかり抑えないといけない。普通にやっても打たれるか、打たれないかの際どい打者」と話した。勝負の鍵は内角攻めだ。

 7月24日の西武プリンスドームでは、中村に手ひどくやられた。ソロ、満塁の2被弾。スライダー、直球がいずれも外角の甘いコースにいって痛打を食った。同じ打者に1試合2本塁打されたのは自身初で、満塁弾を許したのも初めてだった。

 通算対戦成績は21打数5安打で被打率・238。相性自体は決して悪くない。栗山監督は「逃げる選択肢はない。高校野球的に攻めるしかない」と言い切り、活路を前回できなかった配球に求めた。「内角に投げ切れればいい」。球界No・1の破壊力を持つ打者が相手だけに「投げ切れなかったら本塁打になる」と勝負は紙一重。ただ、大谷ならミッションを果たせるという期待を持つ。

 大谷は球宴後2試合で12回1/3を投げて計12失点。首位・ソフトバンクとの9・5ゲーム差を縮めていくために、エースの本領発揮は必須条件だ。今後は火曜日の先発が続く。そこには大型連勝するために「カード初戦を必ず取る」という、栗山監督の強い思いがある。「1イニングでも長く投げたい。ゼロでしっかり抑えていければ」と大谷。大胆に攻め切って、意地でも勝利をつかむ。(柳原 直之)

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