創成館・鷲崎「長崎にとって特別な日」チャレンジャー精神で劇打

[ 2015年8月9日 14:00 ]

<創成館・天理>9回裏2死三塁、右前にサヨナラ打を放った鷲崎は歓喜のナインの輪に飛びこむ

第97回全国高校野球選手権大会1回戦 創成館3―2天理

(8月9日 甲子園)
 サヨナラ打を放った鷲崎淳外野手(3年)は「初出場で自分が決めたのでとてもうれしいです」とホッとした表情で振り返った。

 第4打席まで天理の冨木峻雅投手(3年)にタイミングが合わず3打数無安打1四球。4番の仕事ができていなかったが、同点で迎えた9回裏2死三塁の場面で低めの直球を右前へ運び試合にけりをつけた。

 夏の甲子園は初出場で春夏通じて未勝利の創成館に対し、天理は優勝3回、通算72勝の超名門。それでも臆することなく「強いところと戦えるということがうれしくて、チャレンジャー精神をぶつけてきました」と笑顔で金星を挙げた一戦を振り返った。

 長崎に原爆が投下された8月9日に創成館が甲子園初勝利。鷲崎は「きょうは長崎にとって特別な日なので、そういう日にしっかり勝利できてとてもうれしいです」とかみしめるように話し、稙田龍生監督も「勝利の女神が味方してくれたのかなと思いましたけど。最高のゲームができて本当にうれしいです」と顔をほころばせた。

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