“奪三振王”藤浪「何とかごまかし」リーグ断トツ145K

[ 2015年8月8日 21:32 ]

<D・神>7回2失点で9勝目の藤浪

セ・リーグ 阪神5―2DeNA

(8月8日 甲子園)
 悪いなりに試合をつくる。阪神の藤浪晋太郎投手(21)が8日、横浜スタジアムでのDeNA戦に先発し、10三振を奪い7回を6安打2失点でリーグ・トップタイの9勝目を挙げた。

 「自分自身のバランスが合わないなかで、何とか鶴岡さんにリードしてもらった。野手の方に点を取ってもらい、しっかり守ってくれた」

 序盤、制球が定まらず初回に2失点するなど不安定な立ち上がり。それでも2回までに5点の援護をもらうと、徐々にリズムを取り戻した。123球を投げ4四死球ながら最速156キロの直球主体にカットボールとフォークで10三振を奪った。大野(中日)、前田健(広島)に並ぶリーグトップの9勝目。加えて今季、リーグトップを独走する通算奪三振は145となり2位のメッセンジャー(阪神)との差を17に広げた。

 「(修正部分は)自分の感覚。(腕で)上から叩く意識。あと変化球が良かったので、それをうまく鶴岡さんがつかってくれて何とかごまかした」と振り返りつつも「粘れたが、反省材料としたい」と謙虚だった。

 チームは今季100試合目で単独首位に浮上。右腕は「油断できる状況ではない」と表情を引き締めていた。

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2015年8月8日のニュース