中日ネイラー 来日1勝&1号 バンチ以来13年ぶり一発

[ 2015年8月8日 05:30 ]

<中・ヤ>来日初勝利を挙げ家族と笑顔を見せる(左から)母・ジュディーさん、ネイラー、妹・ケルシーさん、父・ジェフさん

セ・リーグ 中日6-1ヤクルト

(8月7日 ナゴヤD)
 衝撃の一発だ。来日2度目の登板となった中日・ネイラーが、何とバットで地元ファンを驚かせた。2―1の4回1死、古野の3球目を広いナゴヤドームの右中間スタンドに叩き込んだ。中日の外国人投手が本塁打を放つのは02年のバンチ以来、13年ぶり。ナゴヤドームでは初めてのことだ。

 「自分が一番驚いているよ。アメリカの2Aでヒットを3本打ったことはあるけど、全部単打。夢を見ているようだね」

 実は高校時代までは野手兼投手。母国オーストラリアの代表チームで本塁打を打ったこともある。1メートル96、105キロのパワフルなスイングは健在だった。本職でも8回4安打1失点の快投。スタンドでは両親と妹が観戦しており、8日の帰国を前に来日初勝利を届けた。「最高。家族も喜んでくれたし、あした気持ち良く帰ってくれると思う」。アイランドリーグplusの香川から7月途中に加入したネイラーが、救世主に名乗りを上げた。

 ▼中日・谷繁兼任監督(ネイラーは)攻めるところは攻めながら、引くところは引きながら。お手本のような投球。

 ▼中日・桂(7回に2号2ランで援護)ずっと凡退していたので、あの打席は初球から思い切りいったのが良かった。ネイラーはどのボールも良かった。

 ◆ドリュー・ネイラー 1986年5月31日、オーストラリア生まれの29歳。05年にフィリーズと契約するもメジャー経験なし。11年に右肘、12年には右肩の手術を受け、約3年間のリハビリ後に今季から四国アイランドリーグplusの香川に加入。11試合で4勝1敗2セーブ、防御率1・37で前期優勝に貢献し、7月13日に中日入団。09年のWBCオーストラリア代表ではヤクルト・デニングとチームメート。1メートル96、105キロ。右投げ右打ち。

 ≪29年ぶり2人目≫ネイラー(中)が8回1失点で来日初勝利を挙げた。4回には1号ソロ。プロ初勝利&初本塁打は07年4月12日中日戦でボーグルソン(神)がマークして以来8年ぶり。チームでは86年8月23日ヤクルト戦で米村が記録して以来29年ぶり2人目だ。7回には捕手の桂も本塁打。中日バッテリーの本塁打そろい踏みは02年7月30日巨人戦で4回に谷繁、バンチが桑田から連続本塁打して以来13年ぶり。

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