ドラ1高橋光 救世主頼む!西武あぁ36年ぶり11連敗

[ 2015年8月2日 06:30 ]

キャッチボールをする西武・高橋光

 勝ちたいという焦り。象徴的だったのが1―2の9回、西武・浅村の盗塁死だった。先頭で内野安打で出塁しながら、送りバントの構えをする次打者・斉藤の初球に二盗を試みて失敗。一瞬にしてチャンスの芽はつみ取られた。

 この場面。ベンチの指示はサファテのモーションが大きかったら自分の判断でスタートを切ってOKというものだった。しかし、その初球は明らかなクイックモーション。田辺監督は「やめてほしかったけど、そのまま行ってしまったな」とため息をついた。

 これで球団名がクラウンライターから西武ライオンズとなり、本拠を埼玉県所沢市に移転した1979年以来、実に36年ぶりの11連敗。球団ワースト記録の12連敗阻止は2日のソフトバンク戦(西武プリンス)にプロ初登板初先発するドラフト1位・高橋光に託されることになった。

 「凄く緊張はしているけど、“当たって砕けろ”で自分の持っている全部を出したい」。体重は絞り込んで入団時の90キロから現在は87キロという。この日はキャッチボールなどで最終調整し、「自分は投げっぷりがいいと思うので、そこを見てもらいたい。真っすぐは自信がある」。抑えに急きょ配置転換された牧田の代役となるため、7月28日の2軍戦で5回102球を投げてから中4日での過酷な舞台。それでも2013年夏の甲子園で前橋育英(群馬)を初出場初優勝に導いた本格派右腕は「甲子園以来、お客さんがたくさん入る中で投げられるのは楽しみ。両親も呼びます」と心を躍らせた。(東山 貴実)

 ▼西武・牧田(9回に4年ぶりの救援登板で無失点)高橋朋には(抑えという)場所を取られたことを悔しいと思ってほしい。

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