今季7度目でヤ~っと…ヤクルト 甲子園今季7戦目で初勝利

[ 2015年8月2日 05:40 ]

<神・ヤ>3回1死一塁、畠山は左越え2ランを放つ

セ・リーグ ヤクルト4-1阪神

(8月1日 甲子園)
 やっと勝った。ついに甲子園で今季7戦目にして初勝利。帰路に就くヤクルト・真中監督の足取りも軽やかだった。

 「いつもやられている感じだったけど1勝できたので、またあしたからも続けていきたい」

 勝利を引き寄せたのは、4番のバットだった。1―0の3回1死一塁。畠山がメッセンジャーの高めに浮いたスライダーを左翼席へ突き刺した。今季2戦2敗だった相手右腕への大きな一撃。21号2ランに「上からしっかり叩くことができた。打球にいい角度がついてくれた」と納得顔で、虎党の悲鳴を背に悠々とダイヤモンドを回った。

 左内転筋肉離れで離脱した影響もあり、7月はわずか1本塁打に終わった。本塁打数は同僚の山田に抜かれたが、打点ではリーグトップを快走し、この日で72打点に到達。「本塁打より打点。1試合1本、自分の仕事をすることが大事」。着々と、4番としての仕事を積み重ねている。

 移動試合だった前日に続き、この日も猛暑と疲れを考慮して、試合前の打撃練習は希望者のみ。シートノックも行われなかった。畠山は守備練習とブルペンでのティー打撃のみを行い試合に入った。「しっかり試合に入れる状態であれば問題ない。こういう日があってもいいのかな」と自分の状態と向き合っている。

 前夜は藤浪を4回途中でKOしながら、最大5点差をひっくり返されての敗戦を喫した。この日は試合前まで17イニング連続無失点を続けていたメッセンジャーを攻略し、逃げ切った。「きょうの勝ちは凄く大きい」と声を大にした畠山は続けた。

 「きのう(31日)勝たないといけなかったのが本心だが、今までの野球の流れからすると、きょうは負けていた。それをみんなの力で食い止めた」

 チームの力で踏ん張り「鬼門」をついに突破した。最高の形で、勝負の8月の幕が開けた。(町田 利衣)

 ▼ヤクルト・雄平(8回に5試合連続打点)一時よりボールの対応の幅が広がり、狙い球ではない球を安打にできる確率が増えている。

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2015年8月2日のニュース