8月1日はPL花火の日!稼頭央 立浪先輩に並ぶ175度目猛打賞

[ 2015年8月2日 05:30 ]

<オ・楽>8回2死二、三塁、伊志嶺の2点適時打で生還しペーニャ(左)と笑顔を見せる松井稼

パ・リーグ 楽天5-3オリックス

(8月1日 京セラD)
 真夏の風物詩のようにヒットの花火を打ち上げた。楽天・松井稼が4回1死二塁で右前適時打。西の低めチェンジアップに食らいつき、先制点をもたらした。この一打を皮切りに2試合連続の3安打猛打賞。バットでチームに10日ぶりの白星をもたらした。

 「何よりも勝ったことが一番。ヒットが出るということはチームに貢献していること」

 1―2の6回2死一塁では中前打で好機を広げ、ペーニャの右前同点打をお膳立て。2―2の8回2死二塁でも遊撃への内野安打を放ち一、三塁にすると、ペーニャの右中間適時二塁打で勝ち越しに成功。先制、同点、勝ち越しと試合を左右する得点全てに絡み「ペーニャが良いところで打ってくれた」と4番を称えた。

 8月1日は、PL学園出身の松井稼にとって特別な日。大阪府富田林市で「教祖祭PL花火芸術」(PL花火)が毎年開催される。高3夏(93年)の大阪府大会決勝も8月1日で、近大付に敗れ、人混みの中をとぼとぼ歩いて帰った苦い思い出もある。それでも思い入れは強い。今年は大阪遠征が重なり「めっちゃ人多いやろうけど、行きたいな。ほんまにきれいやで」と見に行くことを検討していたほどだ。

 花火のように派手ではないが、チャンスを広げる渋い活躍で通算175度目の猛打賞。母校の先輩・立浪和義氏(元中日)に並び歴代6位で「恐れ多いですが、光栄なこと」と素直に喜んだ。

 この日は疲労を考慮され、右翼ではなく指名打者で先発出場。チームの連敗を6で止める松井稼の働きぶりに大久保監督も「体調がいっぱいいっぱいの中、打つだけでもという思いをくんでつないでくれた」と感謝した。39歳ベテランが疲労に負けず、負ければ最下位転落の危機でチームを救った。(徳原 麗奈)

 ≪立浪と並び歴代6位タイ≫松井稼(楽)が2試合連続、今季5度目の3安打以上の猛打賞。通算では175度目で、立浪(中)と並び歴代6位タイとした。2日も3安打以上なら、西武時代の00年以来15年ぶり自己最多の3試合連続となる。なお、松井稼は大リーグ時代に1試合3安打以上を32度マーク。日米通算では207度目となった。

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