マートン&ゴメスで堅首!阪神 首位攻防第1Rで5点差逆転

[ 2015年8月1日 05:30 ]

<神・ヤ>4回、左越え2ランを放つマートン

セ・リーグ 阪神10-8ヤクルト

(7月31日 甲子園)
 阪神が31日、ヤクルトとの首位攻防第1ラウンドを大逆転で制した。1―6と最大5点のビハインドを背負ったが、頼れるゴメス、マートンの両助っ人が計5打点。8回の勝ち越し劇も、GMコンビが3打点という活躍だった。4点差以上劣勢での逆転は今季初。4連勝で今季最多の貯金「4」とし、甲子園のヤ戦は6戦6勝。だんごレースを一気に抜け出す!

 やや上ずった、マートンの言葉がすべてだった。序盤の劣勢を凄まじい勢いで跳ね返した夜。昨年4月19日のヤクルト戦(甲子園)以来となる5点差の逆転劇は、勝利にかける猛虎の執念がなし得たものだった。

 マートン 1―6からあきらめず勝てた。優勝するには最後まで諦めてはいけないことが大事。良い試合だった。

 ここぞとばかりに畳みかけた。7―7で迎えた8回。2死満塁の好機を築くと、ロマンが投じたゴメスへの2球目は左手を直撃した。ファウルか否か微妙だったが、杉本球審に促され打撃手袋を外すと死球の判定。ラッキーな押し出しで勝ち越すと、続くマートンが中前への2点適時打を放ち乱戦に終止符を打った。

 思えば反攻の号砲も、マートンからだった。1―6と突き放された直後の4回無死一塁。3ボールからの4、5球目は際どいコースでのストライクだったが、気持ちを切らさなかった。フルカウントからの6球目。成瀬の内角低めスライダーをすくい上げると、左翼席ギリギリに吸い込まれる5号2ランとなった。2回の右前打と合わせ、7月9日以来の猛打賞。これぞ主軸の働きだ。

 チームにとって大きかったのは、これまでとは異なるスタイルでつかんだ1勝だからだ。3点差以上劣勢での逆転が今季初なら、甲子園でセ・リーグのチーム相手に7得点以上したのも今季初。「甲子園でこんな勝ち方ができるとはね」。和田監督もうれしい誤算に、目を細めた。

 試合前、指揮官は報道陣に鋭いツッコミを入れていた。後半戦でヤクルトと首位攻防戦を戦うのは、あの1992年以来実に23年ぶり。その話題を振られると、思わず苦笑いを浮かべた。「(同年、最終的には優勝を逃したから)縁起悪いやないか! あの時も打てなかった…」。今季の甲子園は大きく勝ち越していたが、その大半は投手陣が踏ん張ってのもの。それが数時間後には乱打戦を制すのだから、野球とは分からない。

 ヤクルトと入れ替わりで巨人が0・5差の2位につけるが、4連勝と上昇気流に乗りつつある。最後はゴメスの言葉で締めくくろう。

 ゴメス これまでなかった勝ち方ができた。チームとして乗っていきたい。

 マートンと合わせた計5打点は今季最多だった。4連勝で今季最多の貯金4。混セを抜け出す予感が、真夏の甲子園から漂い始めた。(森田 尚忠)

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2015年8月1日のニュース