世紀の大逆転から1年 小松大谷の雪辱へ懸ける思い

[ 2015年7月24日 13:49 ]

星稜のドラマチックな逆転劇を伝えた2014年7月28日付のスポニチ本紙
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 8点差を9回にひっくり返された世紀の大逆転から1年。悔しさを糧に再スタートを切った小松大谷ナインが、再び甲子園を目指す戦いに挑む。TBS「バース・デイ」(午後5時~5時30分、関東ローカル)が約1年間密着した姿を25日に放送する。

 14年夏の石川大会決勝、小松大谷は8回を終えて8―0とリード、星稜を2安打に封じ込め投打ともに圧倒。29年ぶり甲子園出場をほぼ手中にしていたが、先発した3年生エース・山下が左足にけいれんを起こし、2点を奪われた場面で降板。さらに2番手として登板した2年生の木村が勢いを止められず2人で計9失点。地方大会決勝としては史上最大の逆転サヨナラ負けを喫した。

 負けた瞬間は涙すら出なかったという木村。「自分の代じゃないピッチャーが、6点差もあったのにひっくり返されて、泣いてる3年生を見る度、全部俺のせいだと思いましたし。そんなピッチャーが今後マウンドにあがっていいのかと思って、投げる怖さもあったんで、もう野球やっていけるかなって思いました」。心に深い傷を負ったものの、試合後に3年生からかけられた言葉に救われた。「グランド戻ってから3年生全員に、お前のせいじゃない、お前がおったから決勝までこれたし、ありがとうって…その時、初めて泣き崩れて…、かなり大きい言葉でした」。夏が終わると3年生の悔しさを晴らすため、木村ら2年生中心の新チームが始動。グラウンドの脇には星稜に逆転負けした翌日のスポーツ新聞を飾り、部室の入り口には選手自ら書いた星稜戦のスコアが置かれ、いつでも悔しさを忘れないようにした。

 秋の県大会で3位に入り北信越大会に進出したものの、8強止まりで甲子園には届かなかった。大逆転劇で先発した山下はソフトバンクから育成ドラフト3位で指名されプロ入り。卒業式後に山下と同じ左腕の木村は愛用のグローブを託されていた。「頑張れよって。夏エースとして引っ張ってもらっていた先輩なんで、そういう人にもらったって、責任を感じながら、絶対今年、夏勝って甲子園行きたい」。

 木村の代で甲子園に出場する残されたチャンスは夏のみ。先輩たちの思いを胸に、甲子園へ出場することはできるのか?小松大谷の今夏の戦いぶりは、8月1日放送の同番組で特集される。

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