正念場6戦!キヨシ監督“原点回帰”でいざ「大坂夏の陣」

[ 2015年7月24日 05:30 ]

阪神戦へ向け、大阪に到着した中畑監督

 DeNA・中畑清監督(61)は23日、24日からの阪神3連戦(甲子園)、28日からの巨人3連戦(松山、京セラドーム)の敵地6試合を「大坂夏の陣」と命名し、戦国セ・リーグを勝ち抜くための正念場と位置付けた。前半戦を日本一に輝いた98年以来17年ぶりの首位で折り返しながら、球宴後のヤクルト戦(横浜)で同一カード3連敗を喫し、4位に転落。再び「セ界の中心でキヨシが叫ぶ」ためにも、上位2チームとの6試合に勝ち越す。

 その口調は、どこまでも熱かった。きょう24日からの首位・阪神3連戦に備えて新幹線で大阪移動するため、新横浜駅に現れた中畑監督はこう切り出した。

 「大坂夏の陣。そういう気持ちでいきたい。ここを五分以上でいかないと、また(セ・リーグの)中心になれない。外弁慶になります」

 大坂夏の陣――。徳川家が豊臣家を滅ぼすために仕掛けた戦(いくさ)で1615年夏のこの戦で大坂城は焼け落ち、豊臣秀頼と淀君は自害。これによって徳川家康の天下統一が決定づけられた。24日から大阪で始まる阪神、巨人との計6戦をそう例えた。

 気持ちはもう切り替わっている。球宴後のヤクルト3連戦(神宮)で3連敗を喫したが、「よーいドンでの3連敗で、逆にうみを出し尽くしちゃった感じ。(6月の)12連敗を思えば、何とかなる。もう怖いものはない」とニヤリ。そして、大坂夏の陣に向けて「秘策」もある。

 7日の広島戦(マツダ)で本塁クロスプレーの際に右膝を裂傷した石川を「1番・中堅」で先発復帰させるプランだ。進境著しい3年目の宮崎を後半戦から3番に抜てきしたが、3試合で12打数3安打、打点0。そこで指揮官は「ぼちぼち、タケ(石川)を戻して、原点回帰する必要があるかな」と言った。開幕時同様に、リードオフマンに石川、最近1番で起用されていた梶谷をポイントゲッターとして3番に戻す意向だ。石川はチームが今季最多の貯金11をつくった5月に、初回に出塁した試合は14連勝という“不敗神話”で、首位快走の原動力となった。本職の二塁には宮崎が起用される予定で、中堅を守るのは今季初となる。

 さらに、中畑監督は26日に先発予定の山口に最後通告。4月25日の中日戦(横浜)を最後に3カ月近く勝ち星がない右腕に、「俺はあいつに懸けてきたけど、今度の登板が試金石になる。1度(2軍で)リフレッシュさせるという可能性も出てくる」と言及した。

 4位とはいえ、首位まで1・5ゲーム差。「こんな奇妙なシーズンある?わけ若松だよ(訳が分からない)」とダジャレを飛ばした上で、「0強6弱にするには上に出てきたチームを叩いていかないと。取り残されないためにもね。残り55試合。レッツゴー、ゴー!」。乱セを演出しながら、指揮官の目は天下統一を見据えていた。(東山 貴実)

 ▽大坂の陣 1614年(慶長19)の「冬の陣」と、翌1615年(同20)の「夏の陣」を合わせて呼ぶ。「大坂」は、現在の大阪の当時の呼称。既に江戸に幕府を開いていた徳川家が、豊臣宗家を滅ぼした戦い。冬の陣は11月に始まり、12月に和議が結ばれた。夏の陣は翌年の5月。徳川軍の約15万5000人の軍勢に対して、豊臣軍は約7万8000人とされており、最後は、豊臣秀吉の三男・秀頼や側室・淀殿らが大坂城で自害し、豊臣家は滅んだ。

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