嶋「何としても打つ」 骨折から復帰4戦目、初打点がV打

[ 2015年7月22日 08:25 ]

<日・楽>日本ハムを下しナインとハイタッチする嶋

パ・リーグ 楽天3-1日本ハム

(7月21日 札幌D)
 得意の右打ちで決めた。1―1の6回2死満塁、楽天・嶋は、有原の低め140キロのカットボールを振り抜くと、打球は二塁手・田中の頭上を越える2点適時打となった。「前の打者が必死につないでくれた。何とか決めたかった」。両拳で激しくガッツポーズし、喜びを爆発させた。

 6月13日の中日戦(コボスタ宮城)で左脇腹にファウルを受け、肋骨を骨折。戦線離脱を余儀なくされた。正妻でありキャプテン。大黒柱を失ったチームは、その間に8連敗を喫していた。

 「早くチームに戻りたい、それだけだった」。必死でリハビリを行い、今月14日の西武戦(西武プリンス)で1軍に復帰。そこから4試合連続でスタメンマスクをかぶり、復帰後、初タイムリーが貴重な決勝打となり「いいところでなかなか打てていなかった。“何としても打つ”と気持ちが入った」と胸を張った。

 嶋の復帰後、チームは3勝1敗と息を吹き返した。大久保監督も「選手はプライベートのことも相談できる。ありがたい存在だよね」とキャプテンへの信頼を口にした。

 骨折した肋骨を守るため、ユニホームの下に保護パッドを着けて戦う日々。だが、弱音を吐いているチーム状況ではない。3連勝で6月27日を最後に遠ざかっていた4位に浮上したが、3位・西武とはまだ5ゲーム差。「一試合ずつ勝ってCSに行けるよう頑張ります」。ユニホームの上、右胸に輝く「C」マークは、ナインにとって保護パッドのように心強い。(徳原 麗奈)

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