メッセ 勝利至上主義の投球で連敗止める「巨人に勝ったら最高の気分」

[ 2015年7月22日 07:30 ]

<神・巨>8回2死一塁、長野を中飛に打ち取ったメッセンジャーはガッツポーズ

セ・リーグ 阪神2-1巨人

(7月21日 甲子園)
 阪神のランディ・メッセンジャー投手(33)が21日、巨人戦(甲子園)に先発し8回6安打無失点で6勝目を挙げチームの連敗を2で止めた。こだわりの奪三振を捨てる勝利至上主義の投球を披露し、前日20日は巨人・マイコラスに7回零封されており助っ人の意地でやり返した。DeNAが敗れ2位に浮上。首位巨人とはゲーム差0で、22日も勝って首位に返り咲く。

 プレーボールがかかってわずか数分。初回にしてメッセンジャーは鬼の形相だった。この一戦に懸ける思いがにじんだ。

 「序盤はダメージを最小限にとどめようと。結果的にゼロで乗り切れたのは良かったね」

 2死から失策と内野安打など不運が重なり満塁となって迎えたのは試合前の時点で今季5打数3安打と分の悪い阿部。ギアは自然とトップに入り、結果、最初で最後の踏ん張り所になった。

 2ボールから2球続けて内角へ150キロ直球を投げ込むと、最後も内角直球で詰まらせ右飛。「風も考えてインコースを突いた」と計算通りに打ち取り、無失点で耐え抜いた。

 紅潮した表情と同様、闘志もたぎっていた。前日20日は攻撃陣がマイコラスの前に7回無得点に抑えられた。背番号54も同じ助っ人として思うところはあったはずだ。メッセンジャーは6回4失点だった10日の巨人戦も含め巨人のもう一人の助っ人・ポレダと2度投げ合い、いずれも敗戦。来日6年目-。外国人ながら、投手陣を先頭に立って引っ張ってきた意地もある。決勝打を放ったマートンとともに猛虎の助っ人が、やり返した。

 「最高の気分。いつも巨人に勝ったら最高の気分だよ」

 8回無失点の快投の裏で、奪三振はわずかに2つ。5月10日西武戦から9試合連続で5奪三振以上をマークし、開幕前には「防衛したい」と3年連続となる奪三振王のタイトルにも意欲を見せる男にとっては“異変”だった。「低めに丁寧に投げることはいつも心がけている。8回で2三振でもこういう投球はできるんだ」と胸を張った右腕の、勝利への執念が投球スタイルも変化させた。

 マウンドでは決して後ろを振り向くことはない。球場のスコアボードには1球ごとに球速が表示されるが目もくれない。「球速を気にしていたら投球に影響が出る可能性があるからね。試合中は全く気にしないよ」。

 150キロ超の直球を投げ込んでも、自分に酔いしれることはない。数字にうぬぼれることなく、ただガムシャラに腕を振り、白星だけを目指してきた“メッセ流”をこの日も貫きチームの連敗を止め6月20日ヤクルト戦以来の6勝目を手にした。「コンディションも良いし、どんどん調子を上げていきたい」。熱い夏には、大粒の汗を滴らせ力投するメッセがよく似合う。(遠藤 礼)

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