山田から1イニング11安打 ヤクルト球団タイの猛打で2位タイ浮上

[ 2015年7月22日 05:30 ]

<D・ヤ>9回1死一、三塁 山田は右中間に20号3ランを放ちベンチのナインに迎えられる

セ・リーグ ヤクルト17-3DeNA

(7月21日 横浜)
 ヤクルトは21日、いずれも今季最多となる22安打17得点でDeNAに快勝。阪神とともに同率2位に浮上し、首位・巨人にはゲーム差なしの1毛差に迫った。3番・山田哲人内野手(23)は、9回にリーグ一番乗りの20号3ランを放つなど4安打4打点で連夜の猛打賞。この回チームは10打数連続安打、球団タイ記録の1イニング11安打で一挙11得点の猛攻を見せた。セ・リーグは再び全チーム借金の異常事態となったが、自慢の強打で混戦を抜け出す。

 三塁側のヤクルトベンチから声が上がる。「もう止まらないぞ!」。9回、球団タイ記録となる1イニング11安打を浴びせ、スコアボードに「11」の数字が刻まれた。犠打と四球を挟んでの10打数連続安打は、ヤクルトの持つプロ野球記録にあと1と迫った。大勝に真中監督の表情も自然と緩んだ。

 「控えで出ている選手も含めて、全員が最後まで集中力を持って戦ってくれた。チームとしていい攻撃ができた」

 9回、中村の右中間二塁打から始まった猛攻。1死一、三塁から山田が放った右中間20号3ランで加速した。セ単独トップに立つ2年連続20号。「ビックリです。20本も打てると思っていなかったので」と謙遜する。さらに連打が続いて、直前の川端で連続打数安打は途切れたが、再び回った打席で左中間二塁打を放ち、球団タイ記録の1イニング11安打。三塁打が出ればサイクル安打だったが「全然知らなかった。返球が目の前にあったし三塁は無理」と笑いながらも「最後(4安打目)は打てる気がした」と言った。昨季、日本人右打者の年間最多193安打した技術に、今年のオールスター第2戦で本塁打競争も制したパワー。高次元の打撃への自信は積み上がってきている。

 前半戦最後の5試合は負傷の畠山に代わり4番を務めたが、後半戦は本来の1番ではなく、3番に座る。真中監督は「後ろに畠山がいれば山田で勝負してもらえる」と意図を説明する。さらに続きはある。「1、2番が出塁すれば、山田、畠山にバッテリーは警戒して神経を使う。その状況がどんどん増えれば試合終盤の攻略にもつながる」。打撃3部門に加え、盗塁でもリーグ上位に位置する「3番・山田」が生む相乗効果は絶大だ。

 山田を含む5選手が猛打賞を記録し、いずれも今季最多の22安打17得点。大味な展開の中にも、中身は詰まっていた。昨年から5連敗中だった三浦に浴びせた11安打中、中堅から逆方向へ7安打。「強引にいっては術中にはまる」。指揮官の意図に全員が呼応した。2戦で計39安打。打ちだしたら止まらない打線は、他の5球団にはない強みだ。後半戦連勝で、首位・巨人とゲーム差なしの2位タイに浮上。史上空前の大混戦の中で、昨年猛威を振るった打撃力が戻れば、盤石な救援陣を擁するチームの勝機は一気に増す。

 「どこのチームも優勝があり得るので、ここからが勝負。粘り強く戦っていきたい」

 山田の目は明日へと向かった。梅雨明けとともに、ヤクルトの歩みが力強くなってきた。(倉橋 憲史)

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