マートンV撃!チーム27イニングぶり得点 和田監督「さすが」

[ 2015年7月22日 05:30 ]

<神・巨>6回2死一、二塁、マートンは左越えに2点適時二塁打を放つ

セ・リーグ 阪神2-1巨人

(7月21日 甲子園)
 頼れる助っ人が「0行進」をストップさせると同時に、勝利を呼び込んだ。0―0の6回2死一、二塁、マートンはカウント2ボール2ストライクから杉内の内角高め直球をフルスイング。高々と舞い上がった一打に4万1661人の観衆の声も後押しし、左翼フェンスを直撃。決勝の2点適時二塁打となり、14日広島戦の6回以来、チーム27イニングぶりの得点をたたき出した。

 「高めのストレートを自分のスイングで捉えられたよ。ランディ(メッセンジャー)がしっかりと抑えてくれている中だったし、どうしても点を取らなければいけない場面で、走者を還す打撃ができてよかったよ」

 2、4回の打席ではいずれも右飛に倒れていたが、これが勝負の伏線になっていた。和田監督が解説する。「(6回の打席は)駆け引きのあるバッティングだった。第1、2打席はチェンジアップで打ち取られたので、相手はそれを狙われていると感じたところでの真っすぐ」。そして「さすがマートン」と続け、ヒーローに最敬礼した。

 マートンはこの日もいつものようにイヤホンで音楽を聴きながら、ベンチへと向かった。日によって聴いているアーティストはまちまちだが、この日に聴いていたのは米国のシンガーソングライターのクリス・トムリンの曲だった。「現代版賛美歌」を作曲するシンガーだ。M砲は、かねてから「僕が一番好きなアーティストなんだ」というトムリンの歌声にリラックスした様子で、ニコニコしながらベンチ入り。試合に臨む緊張感を和らげた結果が、この日の殊勲打へとつながった。

 22日の相手先発は今季4戦4敗のポレダだが、マートン自身は12打数4安打の打率・333、3打点と相性がいい。「天敵」に黒星を付けるV撃再びで、チームを首位へと導く。(柳澤 元紀)

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2015年7月22日のニュース