阪神 首位どころか3位転落 また拙攻の嵐…締まらぬ12残塁 

[ 2015年7月16日 05:30 ]

<神・広>3回2死満塁、ゴメスは見逃し三振に倒れる

セ・リーグ 阪神0-3広島

(7月15日 甲子園)
 阪神は15日、前半戦最終戦となる広島戦に0―3で敗れ、3位に転落した。勝てば貯金1での首位ターンが決まる大一番だったが、12残塁の拙攻が響き、今季9度目の零敗で12年以来3年ぶりとなる借金ターンとなってしまった。それでも和田豊監督(52)は20日から始める後半戦での巻き返しを誓った。

 勝てば天国、負ければ地獄…。前半戦最終戦となった広島戦は、猛虎にとってそれほど重要な一戦だった。ルーキー薮田を打って7年ぶりの首位ターンとなるはずが、突きつけられた現実はあまりに厳しかった。まさか、まさかの零敗。試合後、和田監督が真っ先に敗因に挙げたのは初回の攻撃だった。

 「点を取る、取らないじゃなくやるべきことをやれないと流れを持っていかれてしまう」

 先頭の鳥谷がフルカウントから四球を選んだ。きっちり得点圏に送って、さあ、福留、ゴメス、マートンさん、よろしくお願いします! 虎党の誰もが先制点を予感したに違いない。しかし、2番俊介はバントの構えから初球を見逃し、2球目はバントを空振り、3球目に敢行したバスターが遊ゴロ併殺打となった。「(バントを)決めないといけない場面だった」。意気消沈するベンチとスタンド。これが、序盤の大拙攻の始まりだった。

 荒れる薮田を、捉えられない。3つの四死球で築いた3回2死満塁ではゴメスが見逃し三振。4回には上本の二塁打と2四死球でまたも1死満塁と攻め立てたが、後続のメッセンジャー、鳥谷が倒れた。5回も2番手・戸田に対し1死一、二塁としたものの、マートンが三ゴロ。最後は上本が空振り三振で、6回1失点だったメッセンジャーを援護できなかった。

 借金1で前半戦を終了。節目の一戦での敗戦はある意味、苦しんだ前半戦を象徴するような展開ではあった。連続試合安打を「10」に伸ばしたとはいえ、ゴメスの3度の凡退はいずれも走者を置いてのもの。3日のDeNA戦から10試合連続安打だったマートンも、4打数無安打でストップしてしまった。GMコンビで8打数1安打では、やはり苦しい。後半戦、浮沈のカギを握るのは、両助っ人であることは間違いない。

 「負けはしたけど、前半戦も苦しい中で必死に踏みとどまってきた。後半戦もこういう戦いが続くと思う。そう簡単にはいかないけれど、チャンスが来たときに抜け出したい」
 重苦しいムードの中、指揮官は会見の最後を前向きに締めくくった。3位転落とはいえ、首位・DeNAとは0・5差しかない。史上まれに見る、大、大、大混戦。雌伏して、その時を待つしかない。 (森田 尚忠)

 ▼阪神・メッセンジャー(今季2度目の中4日で6回4安打1失点も7敗目)調子は良かったし、中4日の疲労感はなかった。(前半戦は)浮き沈みはあったけど、最後は調子に乗ってきたと思っている。

 ≪3年ぶり借金ターン≫阪神は広島に敗れ41勝42敗1分けの3位で前半戦を終了。勝てば08年以来7年ぶりだった首位ターンを逃し、12年以来3年ぶりの借金ターンとなった。ただし首位DeNAとは0・5ゲーム差の射程圏。過去5度のリーグVでも64年、85年は前半戦2位ターンからの逆転だった。和田阪神は過去3年、後半戦での勝ち越しはないが、勝率は12年・411、13年・443、14年・500と上向いている。

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2015年7月16日のニュース