大谷「3回くらい心が折れそう」も「今季一番うれしい」10勝目

[ 2015年7月10日 21:03 ]

<日・西>3回を投げ終え、笑顔でベンチに戻る大谷

パ・リーグ 日本ハム1―0西武

(7月10日 札幌D)
 日本ハムの大谷が8回、3安打無失点、10奪三振の好投を見せ、今季両リーグ10勝1番乗りと、自身2年連続の2桁勝利をものにした。8回1安打の好投を見せた、西武・岸との投手戦を制しての貴重な1勝。

 両リーグ10勝1番乗りは、チームでは同じ背番号11を付けたダルビッシュ(現大リーグ・レンジャーズ)が11年に、大谷と同じ3年目で達成して以来の快挙。だが、ダルビッシュが19試合目で2桁勝利に到達したのに対し、大谷は13試合目で到達したのだから凄さは際立っている。

 それでもこの日、お立ち台での第一声は「途中3回くらい心が折れそうになったんですけど、声援で何とかなりました」だった。

 先頭の秋山にいきなり29試合連続安打を打たれ、栗山を三振に切って取るものの浅村には四球。だあ、その後中村、森を連続三振に切って取り、ピンチを切り抜けた。7回には鬼崎の右翼への当たりを岡がダイビングキャッチする好守を見せ、両手を突き上げるシーンもあっただけに、「制球が定まらない中、リードや守備に助けられて、何とか粘れました」と息をついた。

 10勝1番乗りについては「1勝でも多く貢献したい」と語るにとどまったが、「オールスターが始まるまでの5試合は大事だと思っていたので、初戦取れてよかった」と語り「きょうの勝ちは今季の中で一番うれしい」と喜びをかみしめていた。

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