天国の宮脇2軍寮長に届け…マエケン 弔い星8勝目 7回2失点

[ 2015年7月10日 21:12 ]

<中・広>力投する前田健

セ・リーグ 広島3―2中日

(7月10日 ナゴヤD)
 天国に旅立った宮脇2軍寮長にささげる白星だ。広島・前田健太投手(27)が中日戦に先発し、7回を7安打2失点に抑え、自身4連勝で8勝目を挙げた。8日に63歳で死去した宮脇敏2軍寮長を弔う勝利でチームの連敗を2で止めた。

 揺るぎない自信が全身からにじんだ。前田健は2回から4回まで毎回安打を浴びながらも、要所を締める投球。1点リードの5回には2本の安打と死球で2死満塁のピンチを迎えたが、ナニータを146キロの直球で詰まらせ二ゴロに打ち取った。

 負けられなかった。8日に宮脇敏2軍寮長(享年63)が死去。前田健は「ファームにいた時に声を掛けてもらったし、練習後にもよく話をさせてもらいました。(天国で)喜んでもらえるよう頑張りたい」とマウンドに上がった。

 打線も初回にシアーホルツと新井の連続二塁打で先制。同点の3回にはシアーホルツの勝ち越し8号2ランで前田健を援護した。

 107球を投げて8勝目の前田健は今季16試合に登板し、全試合で7イニング以上投げている。クオリティースタート(投球6回以上で自責点3以下)は実に15試合となった。宮脇2軍寮長の霊前に24年ぶりリーグ優勝の吉報を届けるためにも、まだまだ投げ続ける。

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