今年4月開校 福島・ふたば未来 地元に元気与える夏1勝目指す

[ 2015年7月10日 05:30 ]

行進する遠藤主将(中央)らふたば未来ナイン

第97回全国高校野球選手権福島大会

(7月9日)
 福島大会が開幕。今年4月に開校したばかりのふたば未来が10日、1回戦の南会津戦で公式戦初戦を迎える。同校は東日本大震災、原発事故からの復興を支える人材を育成するため、東京電力福島第1原発の20~30キロに位置する広野町に開校。全校生徒152人も当初、部員は遠藤和明主将とエース左腕の草野陸世(りく)の2人だけだった。

 何度も教室へ足を運んで「見学だけでもいいから」と勧誘。熱意が伝わって単独出場にこぎつけた。女子部員2人、マネジャー3人を含む部員17人全員が1年生。福島市のあづま球場で行われた開会式では12人がグラウンドを行進。草野は「声は出せて元気良くできた」と胸を張った。

 部員のうち15人が双葉郡内の出身。避難生活を余儀なくされても「野球で地元を盛り上げたい」という思いで心はつながっている。「夏1勝が目標。学校の代表として恥ないようにやっていきたい」と遠藤主将。復興のシンボルとして大きな一歩をしるす。

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2015年7月10日のニュース