阪神チア「タイガースガールズ」 笑顔の陰で努力「5キロ以上ダイエット」

[ 2015年7月7日 07:50 ]

タイガースガールズの(右から)Yukino、Sari、Momoko

 昨年、36年ぶりに復活した、阪神のチアリーディングチーム「タイガースガールズ」。2年目を迎え、現在17人が所属している。今回はその中から、キャプテン・Sari、Yukino、Momokoの1期生3人に直撃インタビュー。グラウンドでのパフォーマンスだけでなく、甲子園球場開門時にはファンのお出迎えも担当する、遠くて近い虎の女神たちの活動や素顔に迫った。 (取材、構成・細川 真里、柳澤 元紀)

 ――タイガースガールズの活動以外の日常生活は?

 Sari(以下S)「普段はキッズ対象のチアダンス講師を週に3回しています」

 Yukino(以下Y)「アルバイトをしながらダンスのレッスンに通っています」

 Momoko(以下M)「学生なので大学に通っています。学生は私も含めて3人います」

 ――チアガールを始めたきっかけは?

 S「小さいころからダンスを習っていました。スポーツも大好き。その両方に関わることができるのが魅力的だなと思ったので。小学生のときには毎年、運動会の応援団に立候補。頑張っている人を応援するのがすごく好きなんです」

 Y「タイガースガールズに入る前は普通の仕事をしていました。その仕事を辞めたときに、ちょうどタイガースガールズのオーディションがありました。ダンスを踊るだけでなく、ファンサービスメンバーとしてファンの方とより密に接することができるということに魅力を感じました」

 M「中学、高校時代にバトン部に所属していました。大学でダンスをやる機会があまりなくて探していたところ、タイガースガールズの募集を見つけました」

 ――トレーニングや体形維持で心掛けていることは?

 S「一試合でとてもエネルギーを消費するため、体力をつける身体づくりをしています」

 Y「過度なダイエットはしないですが、おなかを出すのでジムに行くなどして鍛えるようにしています。持久力を付けるために走ることもします」

 M「ユニホームを着こなせるように5キロ以上ダイエットをしました。食べるのが好きなので食べた分だけ動いて、体形をキープするようにしています」

 ――大観衆の前で踊るのはどういう気分?

 S「ラッキー7のときに、真っ黄色に覆われたスタンドから風船が一斉に飛ぶ瞬間がとても好きなんです。グラウンドから見ていて毎回毎回、鳥肌が立ちます」

 Y「声援を送ってくださるお客さんがたくさんいるので勇気をもらっています。今年に入ってから私たちのことを知ってくれているファンの方が増えたと実感しています」

 M「お客さんの熱気や視線や歓声を全身で感じて、踊れる幸せを感じています」

 ――失敗談はある?

 Y「コケた回数でいうと私が一番(笑い)。天然芝の野外ということで、天気に左右されがち。雨が降ったあとはすごく滑るので集中力を高めています。芝の状態もイニングごとに変わるので」

 M「雨のときは滑りやすいので雨バージョンの振り付けがあります。両足で地面を踏ん張れるような振り付けになっています。ジャンプばかりだと危ないので」

 ――やっててよかったと感じることは?

 S「タイガースが負けたとしても、私たちのおかげで笑顔に、元気になったというお客さんの声を聞いたときはとてもうれしかったです」

 Y「開門したときにそれぞれの門でマスコットと一緒にお客さんをお出迎えしているんですが、そのときに声をかけてもらうのがうれしいです。今年に入ってから名前で呼んでもらえることが増えました」

 M「“きのうボールガールしてたね”や“リリーフカー運転してたね”など声を掛けて頂くことがあります。そういうところも見てくださっているんだなと思うとうれしくなります」

 ――タイガースは好き?

 S「今は私の生活の一部。勝敗が普段の気持ちに影響を与えています。チームが勝っていると明るいです(笑い)」

 Y「もともと野球を全然知らなかったんですが、今はビジターの試合でも速報を気にするくらい。選手の名前もしっかり覚えています」

 M「幼いころに祖父母によく甲子園球場に連れてきてもらっていたので好きですが、まだまだ勉強不足。プロ野球選手名鑑を電車の中で読んだりしています。母も甲子園で、審判さんにボールを渡したり、ホームランを打った人にマスコット人形を渡したりするマスコットガールをしていました」

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