インディアンス右腕、あと一人で大記録逃す「笑うしかないよね」

[ 2015年7月2日 16:42 ]

インディアンスのカルロス・カラスコ投手 (AP)

ア・リーグ インディアンス8―1レイズ

(7月1日 セントピーターズバーグ)
 インディアンスのカルロス・カラスコ投手(28)が1日に行なわれたレイズ戦で9回2死まで無安打と好投。リーグトップタイの10勝目を手にした。

 カラスコは試合開始からレイズ打線に対して凡打の山を築き、無安打のまま9回のマウンドへ。先頭から2者連続で四死球を与えるも、2死一、三塁と大記録にあと一人までこぎ着けた。

 この場面でカラスコはバトラーを2ストライクと追い込み、いよいよ球場内も大盛り上がり。しかし、124球目のチェンジアップをうまくバットでとらえられると打球は無情にもセカンドの頭を越えてセンター前に落ちた。

 無安打無得点どころか完封をも逃してしまったカラスコはその瞬間、天を仰いで直後に悔しさを紛らわすかのような笑み。ここで降板となったベネズエラ出身の右腕は「笑うしかないよね。ファンがみんな声援を送ってくれて気分はよかったよ」と試合後にコメント。独特の緊張感を楽しんだ様子だった。

 11年に先発ローテーションに定着するも、同年に肘を痛めて手術を余儀なくされたカラスコ。その後はリリーフ登板が続き、昨年8月に先発復帰。今季は開幕から好調を維持して、この白星でメジャー7年目にして初めての2桁勝利。「すべてがうまくいっている」と快挙を逃してもその表情は明るかった。

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2015年7月2日のニュース