積極策で中日・谷繁監督100勝 1、2番に遠藤&友永の新人起用

[ 2015年7月2日 05:30 ]

<D・中>8勝目を挙げた大野はオリオンビールのキャンペーンガールから勝利の美酒?を飲ませてもらい笑顔

セ・リーグ 中日8-5DeNA

(7月1日 沖縄セルラー)
 チームを泥沼からすくい上げたのは、やはりこの左腕だった。中日・大野が本調子ではない中でも、粘りの投球で6回9安打2失点。自ら適時打を放つなど勝利への執着心を前面に出し、リーグ単独トップの8勝目でチームの連敗を6で止めた。

 「ピンチでも粘り強く投げられた。ズルズル行きたくなかったし、7月一発目のここで流れを変えたいと思っていた」

 初回にいきなり3安打を浴びるなど、不安定な立ち上がり。3回1死からは桑原、梶谷、筒香に3連打を浴び、やりたくなかった先制点を献上した。それでも、5回にルナの逆転2ランが飛び出すと、その裏を3者凡退に抑えて流れを一気に引き寄せる。6回1死二、三塁では、自らの中前適時打で貴重な追加点まで挙げてみせた。

 6連敗中は投手が抑えれば打線が沈黙し、野手陣が打てば、投手陣が炎上する悪循環。最後の頼みが開幕からローテの軸として抜群の安定感を見せてきた左腕だった。この2連戦前の29日の練習日に谷繁兼任監督以下、選手、スタッフ全員参加で行われた「緊急青空ミーティング」後には「今は空気を変える人がいない。自分がそういう中に入らないといけない」と話していたが、言葉通りの役割を果たした。

 谷繁兼任監督にとっては、これが昨季の就任から通算100勝目。この試合では1、2番に新人の遠藤、友永を抜てきするなど低迷打破へ手を打った。「同じように負けるんであれば、動いて行った方がいいという思いがあった」。結果的には相手の自滅に助けられた部分もあったが、なりふり構わずつかんだ1勝。連敗ストップで始まった7月は逆襲の1カ月としたい。 (山添 晴治)

 ▼中日・ルナ(0―1の5回2死二塁で左越え5号逆転2ラン)高めに浮いてきたボールをしっかり打つことができた。

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