新井、球宴ファン投票選出御礼V弾「夢にも思ってなかったです」

[ 2015年6月29日 05:30 ]

<広・中>お立ち台で鈴木誠(右)からドリンクシャワーを浴びる新井。左はジョンソン

セ・リーグ 広島4―0中日

(6月28日 マツダスタジアム)
 球宴選出御礼弾だ!広島は28日、中日に4―0と完勝した。「マツダオールスターゲーム2015」にファン投票で選出された新井貴浩内野手(38)が3回に決勝2ラン。投げてはクリス・ジョンソン投手(30)が8回無失点で、リーグトップタイの7勝目を挙げた。チームは2連勝で、6月の勝率5割以上を確定させた。30日からの巨人戦(東京ドーム)に向け、勢いをつけた。
【試合結果】

 うなりを上げた打球は左翼の1階テラス席と2階席の間にある広告看板を直撃し、外野芝生に跳ね返ってきた。驚嘆と歓声。悠然とダイヤモンドを周りながら、新井は喜びをかみしめた。5月22日のヤクルト戦以来となる本拠地での一発は、貴重な先制4号2ランとなった。

 「得点圏に(走者が)いたし、何とか先制点を取りたいと思っていた」

 3回2死二塁。カウント2―1から甘く入ったスライダーを真芯でとらえた。初回1死一、三塁の好機では右飛に倒れ、三塁走者・丸も本塁でタッチアウト。絶好機を逃していたが、2度目の好機はしっかりと仕留めた。今季ナイターでは打率・241だが、デーゲームに限れば・417。“昼男”は「マツダでの本塁打? 何とも言えない。最高!」と絶叫した。

 ファンへの恩返しにもなった。26日、08年以来2度目のファン選出で球宴出場が決定。試合後のお立ち台では「夢にも思ってなかったです」と正直な心を吐露した。阪神を自由契約となり、古巣で再スタートを決意した15年シーズン。序盤は先発を外れることも多く、左手甲を痛めるなど度重なるケガとも戦いながら「勝ちたいし、優勝したい」と必死さを全面に出しプレーし続けた。そして緒方監督からも「精神的な柱。試合に出ればバットで結果を残してくれる」とたたえられたように、今では4番に君臨。そんな苦労とひたむきさがファンから支持された。その「ありがとうございます!」の感謝の気持ちを、満員のファンの前で直接伝えることができた。

 チームは今月9勝目(8敗1分)を挙げ、月間の勝率5割以上を確定させた。「勝負はこれから。今、苦しんで最後に皆で笑えれば良い」。普段は打順を考えてチーム打撃に徹する。だが、甘い球を見逃さない目と一撃で仕留める力は、ここに来て鋭さを増してきている。球宴まで13試合。首位阪神とのゲーム差を縮めるべく、新井は全身全霊を賭けてバットを振る。(飯間 健)

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