30歳村田メジャー初先発へ「いつも通りの自分の投球を」

[ 2015年6月29日 05:55 ]

インディアンス傘下3Aコロンバスの村田

 インディアンスは27日(日本時間28日)、傘下3Aコロンバスの村田透投手(30)をメジャーに初昇格させ、28日(同29日)のオリオールズとのダブルヘッダー第2戦に先発させることを決めた。1995年に野茂英雄がドジャース入りして以降、日本選手がメジャーデビューするのは21年連続となる。

 ボルティモアの雨が幸運をもたらした。27日(日本時間28日)のオリオールズ戦が雨天中止。28日(同29日)にダブルヘッダーが組まれたため、村田は急きょメジャー昇格し、第2戦の先発を任されることになった。

 「やっとつかんだチャンスなので、とにかくやるだけ。いつも通りの自分の投球ができるように頑張ります」。知人からの祝福の電話が相次ぎ、自身のブログでは「途切れることなく鳴りっぱなしなので携帯が壊れるんじゃないかというくらい」とうれしい悲鳴を上げた。大体大から07年の大学・社会人ドラフト1巡目で巨人入団。同じ右腕の上原(現レッドソックス)は大学の先輩で、「上原2世」と期待された。しかし、在籍した3年間で1軍登板はなく、10年オフに戦力外通告。同年オフ、イ軍とマイナー契約を結んだ。海を渡って5年目の今季、最速150キロの直球にスライダーなどを操り、3Aで5勝3敗、防御率2・79と好投。ついにチャンスをつかんだ。プロ入りした日本で1軍出場がないまま、大リーグに移籍してメジャーデビューする初めての選手となった。

 イ軍はア・リーグ中地区4位に低迷。マイナー組織も含めたチーム力の底上げのため、テリー・フランコナ監督は「これは全てのマイナー選手への大きなメッセージ。メジャーの舞台にたどり着けるというね」と日本人右腕を抜てき。ダブルヘッダーに限りベンチ入りメンバーを1人増員できる規定も後押しした。

 95年野茂以降、20年連続で日本選手がメジャーデビューを飾っていた。今季は阪神・鳥谷らの米挑戦断念で途切れる可能性が高まったが、日本で戦力外になった男が21年に伸ばした。登板後には3Aに戻る予定だが、好投すれば次回登板のチャンスも生まれる。30歳の苦労人。港町ボルティモアで「アメリカンドリーム」の船出を迎える。

 ◆村田 透(むらた・とおる)1985年(昭60)5月20日、大阪府生まれの30歳。大体大浪商では2年春のセンバツに出場も、2回戦の鳴門工戦で敗退。大体大3年時の全日本大学選手権では初優勝に貢献し、MVPに輝いた。07年の大学・社会人ドラフト1巡目で巨人に入団。10年限りで戦力外となり退団。同年12月にインディアンスとマイナー契約を結んだ。1メートル83、79キロ。右投げ左打ち。

 ▼ダブルヘッダーに伴う26人枠 本来、公式戦に出場できる選手枠(アクティブ・ロースター)は25人(9月1日以降は40人)。12年シーズンから48時間以上前に開催が決まっているダブルヘッダーの開催日に限り、枠が1人増えて最大26人の登録が可能になった。

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