打線好機で沈黙…原監督の苦悩「みんなが横一線」 軸となる打者が

[ 2015年6月25日 05:30 ]

<巨・D>ベンチで渋い表情の原監督(中央)

セ・リーグ 巨人1-3DeNA

(6月24日 東京D)
 巨人がついに首位から陥落した。同点の8回、山口が登板2試合連続の失点となる決勝点を与えた。5カード連続の負け越しで、4月12日以来の借金生活だ。「(シーズン)半分終わった時点でこの結果は、しっかりと受け止める必要がある」と原監督は結果と向き合った。

 沈黙が続く打線は好機で精彩を欠く。DeNAの砂田の前に、3回2死満塁で坂本が中飛。5回2死二、三塁では阿部が一邪飛に倒れた。1得点は5回の長野のソロ。つないでたたみ掛ける勢いがない。指揮官は「シチュエーションを楽しむ、喜びの中で力を出せるのが必要」と拙攻続きの打線を鼓舞した。

 原監督は続けた。「こういうチーム状態は非常に珍しい。みんなが横一線。誰かポンと力で決めにいけるようなね。もう少し勝負師というか武士らしくあっていい」。指揮官は野性味あふれるような軸となる打者の出現を望んでいる。

 ≪9年ぶり屈辱≫巨人は3連敗で借金1。今月2日以来の2位に転落した。巨人が70試合以上を消化して借金を抱えるのは11年8月26日(47勝48敗7分け)以来4年ぶり。これで5~7日のソフトバンク戦に3連敗してからは5カード連続で負け越し。チーム5カード連続負け越しは06年6月に記録して以来9年ぶり屈辱となった。

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