キヨシ興奮「あれがポイント」 初回併殺崩れで二塁から石川生還

[ 2015年6月25日 05:30 ]

<巨・D>初回1死一、二塁 筒香の二ゴロ併殺崩れの間に二塁走者・石川が一気に生還。捕手・相川

セ・リーグ DeNA3-1巨人

(6月24日 東京D)
 息を吹き返した。DeNAは12連敗の後に、敵地・東京ドームで巨人に連勝。勝因はリスク覚悟の好走塁だった。中畑監督は開口一番、「積極果敢にね。うちに欲しい勢い。みんなに元気を与えてくれる。久々に見た。あれがポイントだった」と声を弾ませた。

 指揮官が絶賛したプレーは初回だ。1死一、二塁から筒香の二ゴロは併殺崩れとなり、一塁手の阿部が捕球後に塁審の判定を見た隙を逃さなかった。二塁走者・石川が迷わず三塁を回り、ヘッドスライディングで本塁生還。「併殺(を狙うプレー)の時は判定に目がいきがちになる。隙を突いて次の塁を狙おうとは常に思っている」と事もなげに振り返ったが、筒香が「神の走塁です」と感謝を口にした。この先制点で球場の空気が変わった。

 同点に追いつかれた8回も足で勝利の女神を振り向かせた。1死一、二塁でバルディリスの打球は三塁・井端の頭上を襲うライナー性の打球。二塁走者・梶谷は2、3歩帰塁しようとしたが、打球が左前に落ちると判断を切り替えて素早くターン。三塁を回り本塁へ生還した。中畑監督は「(梶谷は)一歩遅れているけど、打点の付く走塁。走れるというのは大きい」と称えた。

 5月16日以来の連勝で8カードぶりの勝ち越し。指揮官は「知らんぷり(ぶり)!」とダジャレでご満悦だ。26日から首位・阪神との3連戦(甲子園)。まだ借金1が残っている。上昇気流に乗るため勝ち続ける。

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