青木骨折だった 球宴絶望的…20日死球受け再検査で判明

[ 2015年6月25日 05:30 ]

20日のドジャース戦で右足に死球を受け痛がる青木

 ジャイアンツの青木宣親外野手(33)が23日(日本時間24日)、パドレス戦前の再検査で「右腓骨(ひこつ)骨折」と診断された。20日のドジャース戦で死球を受けていた箇所で、約2週間のギプスでの固定が必要となり、故障者リスト(DL)入りする。この日発表のオールスター戦(7月14日、シンシナティ)のナ・リーグ第5回中間発表では、外野手部門で3位から4位に後退し、仮に選出された場合でも出場は絶望的となった。

 打撃練習前のウオーミングアップ中に突然、姿を消した。試合後のクラブハウスには、右足に人生初のギプスを装着し、松葉づえをつく青木の姿があった。

 「死球で骨が折れたことは(今まで)なかった。ギプスをすると言われて“マジか”と。松葉づえまで用意されているから、自分が一番、ビックリしている」

 20日のドジャース戦で初回に右くるぶしに死球を受け負傷交代。最初のエックス線検査では異常がなかった。この試合から復帰予定で、午後3時前にグラウンドで体を動かした際には出場できる状態だったという。実際「1番・左翼」でスタメンに名を連ねていた。しかし「急にギュッと来て、足を引きずるような感じに…。これは無理だと分かった」と話した。

 再検査の結果は、右腓骨の骨折。2方向から撮影した画像では、一方からでは分からない約1センチのひびが見つかった。リーグ5位の打率・317をマークしていた不動のリードオフマンの離脱に、ブルース・ボウチー監督も「うちにとって大きな打撃」と落胆した。

 今後はギプスを約2週間、装着する予定。指揮官は復帰時期について「具体的なことは言えない」としながらも「2週間後に検査してどれだけ治っているか。それからプレーできるまでに、また時間がかかる」と説明。7月12日(日本時間13日)に終了する前半戦中の復帰は難しい見通しだ。この日発表されたファン投票の中間発表では、前回の3位から圏外の4位に後退。投票の締め切りは7月2日(同3日)で、仮に選出されても、出場は絶望的といえる。

 「まだシーズンは終わっていない。今できるのは休むこと」と青木。現実を受け入れて、早期復帰を目指す。

続きを表示

2015年6月25日のニュース