5児のパパ阪神・狩野「最高の気持ち」 父の日に代打でパパッとV打

[ 2015年6月22日 09:00 ]

<神・ヤ>6回1死満塁、狩野は右越えに勝ち越しの2点適時二塁打を放つ

セ・リーグ 阪神4-2ヤクルト

(6月21日 甲子園)
 父の日に5児のパパが大仕事だ。阪神は6回、福留のソロで追いつき、さらに1死満塁の好機で代打・狩野が登場。秋吉の速球を叩いた打球は逆風に負けず、右翼・雄平のグラブの上を抜けた。2者を生還させる決勝の適時二塁打となった。

 「最高の場面で使ってもらって、最高の結果が出て、最高の気持ち」

 15年目の今季、代打で25打数8安打、打率・320。関本が右脇腹痛で今月2日に戦列を離れ、代打の切り札「神様」はいまや狩野の役割だ。甲子園のファンの期待に応え、家庭を支えるパパとしても格好いいところを子供たちに示した。「(子供にも)良かったと思いますし、自分の両親も見てますし、良かった」。ドラフト指名され、18歳で地元・群馬を離れた。家庭を持ち、親のありがたみを感じるようになった。帰省は年に数えるほどだが、孫の顔を見せに行き、たわいもない会話で時を過ごす。「ふと、両親にもあと何回会えるんだろう…と思ったりする。一回一回を大事にして、精いっぱい親孝行しようと」。感謝を込めた一振りを、大切な人たちに届けた。

 チームは交流戦明け2連勝。勝率5割に復帰し、首位・巨人にゲーム差0・5と接近した。5月24日時点で最大7差(当時の1位はDeNA)あった首位との距離を1カ月弱で一気に詰めた。

 打率・232、防御率3・81、本塁打31、盗塁23のチーム成績は軒並みリーグワースト。202得点が最少、279失点は最多で、得失点差マイナス77点は断然の最下位だ。昨季は5人のタイトル獲得者がいながら優勝の巨人に7差も離されたが、今季は個人成績が伸びない中で和田監督のやりくりが光る。代打策的中で逆転勝利をつかんだ指揮官は「(交流戦明けは)いい再スタートを切れた」とほほ笑んだ。

 ▼阪神・福留(昨季に並ぶ9号の右越え同点ソロ。逆風を突き破った一発に)よく飛んでくれた。

 ◆狩野 恵輔(かのう・けいすけ)1982年(昭57)12月17日、群馬県生まれの32歳。前橋工から00年ドラフト3位で阪神入団。09年には正捕手として127試合に出場したが、翌10年に外野手に転向した。12年オフに椎間板ヘルニアを患い、育成選手契約となり、13年7月に支配下登録に復帰した。1メートル81、79キロ。右投げ右打ち。今季年俸は900万円。

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