DeNA勢い取り戻せるか…田淵幸一の目「投打にプラス材料ある」

[ 2015年6月19日 08:45 ]

 DeNAは10連敗といっても内容的にひどい負け方を続けてきたわけではない。4敗が1点差で3敗は2点差。守備の乱れも響いたが、自慢の打線がパ・リーグのパワーピッチャーに苦しんでもうひと押しできなかった結果である。今回の交流戦ではっきりしたセ・パの実力の差。「打線は水もの」でもある。右太腿裏に故障のあった筒香もそろそろ万全な状態になるだろうしリーグ戦に戻れば勢いを取り戻す可能性は十分にある。

 投手陣にもプラス材料はある。抑えの山崎康が休めたし、モスコーソを中継ぎに回すことによって7回以降はこの2人にエレラを加えた3人でまかなえる。球宴まで3連戦、2連戦というパターンが続き、先発は井納、山口、三浦、久保に砂田の5人で回せる。オープン戦みたいなオーダーを組んでいる巨人をはじめ今年のセ・リーグはどこも決め手に欠く。投打がかみ合えばベイスターズ旋風再びとなるだろう。

 中畑監督にはどんと構え今まで通り喜怒哀楽を目いっぱい表に出す自分のスタイルでお客さんを喜ばせてもらいたい。(スポニチ本紙評論家)

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2015年6月19日のニュース