【高校野球100年】スター列伝 連続ノーヒッターの嶋清一

[ 2015年6月19日 11:37 ]

5試合連続完封に準決勝、決勝連続ノーヒットノーランを達成した海草中・嶋投手

 5度目の出場となった海草中が初優勝。怪腕・嶋清一は史上初の5試合連続完封の離れ業をマークした。

 直球と落差の大きなドロップを武器に、準決勝の島田商戦では毎回の12三振を奪い、ノーヒットノーランを達成。決勝でも2試合連続のノーヒッターとなった。5試合で被安打はわずか8、57三振を奪った。夏の選手権のノーヒットノーランは過去22人が23度マーク。98年・松坂大輔(横浜)が決勝の京都成章戦で記録したのが最後。決勝戦で記録したのは嶋と松坂の2人だけだ。

 【スターあらかると】

 ▽徳島商・板東英二 準優勝した58年夏に大会最多の83奪三振を記録。

 ▽浪商(現大体大浪商)・尾崎行雄 剛速球を武器に61年夏に全国制覇した「怪童」。

 ▽三沢・太田幸司 69年夏決勝で延長18回を投げ、初の引き分け再試合の末に準優勝した「コーちゃん」。

 ▽作新学院・江川卓 73年春に60奪三振の大会記録を樹立した元祖「怪物」。

 ▽東海大相模・原辰徳 甲子園に4度出場し父・貢監督と父子鷹で沸かせたスラッガー。

 ▽長崎海星・酒井圭一 76年夏に5戦40奪三振で4強入りした「サッシー」。

 ▽東邦・坂本佳一 77年夏に1年生で全5試合を投げて準優勝した「バンビ」。

 ▽浪商(現大体大浪商)・香川伸行 エース牛島和彦とバッテリーを組んで、甲子園5本塁打の「ドカベン」。

 ▽早実・荒木大輔 1年生の80年夏から5季連続出場して「大ちゃんフィーバー」を起こす。

 ▽池田・水野雄仁 82年夏、83年春に連覇を達成したエースで4番の「阿波の金太郎」。

 ▽PL学園・桑田真澄、清原和博 エースと4番として1年生から5季連続出場して優勝2度、準優勝2度の「KKコンビ」

 ▽伊野商・渡辺智男 85年春準決勝で「KK」擁するPL学園を抑え、初優勝。

 ▽星稜・松井秀喜 甲子園4本塁打を放ち5打席連続敬遠もされた「ゴジラ」。

 ▽横浜・松坂大輔 98年夏の決勝でノーヒットノーランを達成し、春夏連覇した「平成の怪物」。

 ▽早実・斎藤佑樹 06年夏に計78奪三振で、決勝再試合の末に優勝した「ハンカチ王子」。

 ▽大阪桐蔭・中田翔 05年夏、06年夏、07年春に出場して通算4本塁打の「平成の新怪物」。

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2015年6月19日のニュース