原監督「リスタート打線」で混セ脱出へ!村田&阿部&長野が復帰

[ 2015年6月19日 06:10 ]

バットを手に気合の表情の原監督

 リーグ戦再開を前に、セ・リーグ首位の巨人・原監督は低迷が続く打線の奮起を促し、再出発する意味を込めて「リスタート打線」と名付けた。

 「個人、チーム打撃で(打率を)2、3分上げていかないといけない。あすから(開幕のように)0打数0安打から。今までの成績は置いておけばいい」。チーム打率はリーグ5位の・238で、規定打席到達者でチームトップの坂本でも・266。「このままではいけないと、みんな思っている」と語気を強めたように、リーグ4連覇に向け、打線の復調は必要不可欠。顔触れもそろった。19日の中日戦から負傷離脱していた阿部と村田が戦列に復帰し、不振で交流戦終盤に先発を外れた長野も先発メンバーに名を連ねる。

 原監督はスタメンも公表した。長野を1番に起用し、4番・坂本を継続。5番・阿部、6番・村田と続く。「このチームではそれが一番安定している」という現状のベストメンバーを組んだ。首痛から開幕時の一塁手として復帰する阿部は打撃練習で快音を響かせ「気分一新。頑張るよ」と力強く話し、見守った指揮官も「バッティングはいい。シンプルになった」と評し、期待を寄せた。

 交流戦は7勝11敗と苦しみ、首位にいながら貯金はわずか2。現状を打破するため、リーグ戦再開前に3日間行った練習ではロングティーや、高速マシン相手のフリー打撃など通常とは違うメニューも行った。坂本はただ一人、居残りでロングティーを敢行。6位・広島まで4・5ゲーム差にひしめく「混セ」を抜け出そうと必死だ。

 当初は「待ったなし、しっかりせい打線」も候補に挙がった。だが、首位を守っていることもあり「リスタート打線」に落ち着いた。不名誉な名前が再浮上しないためにも再スタートを決める。

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2015年6月19日のニュース