ライアン小川「甘かった」…セオリーのカバー怠り“お見合い”決勝点

[ 2015年6月15日 07:20 ]

<西・ヤ>6回1死一、二塁、森の一ゴロで併殺を狙ったが、小川(右)がベースカバーを怠りセーフとなる。左は畠山

交流戦 ヤクルト2-3西武

(6月14日 西武D)
 一瞬、目に入った光景がヤクルト・小川の判断を狂わせた。2―2で迎えた6回1死一、二塁。森の打球は一ゴロとなり、一塁手・畠山が二塁へ送球。併殺を狙い、遊撃手・今浪が一塁へ転送したが、畠山と小川がともにベースに入らず、お見合いした。ボールがカメラマン席に入る間に、二塁走者の浅村が決勝のホームを踏んだ。

 「畠山さんが目に入って止まってしまったが、甘かった。自分が入らないといけなかった」と悔やんだ小川。記録は今浪の失策だが、セオリーでは投手が一塁のベースカバーに入る場面だった。畠山が一ゴロを処理した位置は一塁ベース2メートルほど後方。ベースに近かったこともあり、小川の心に「隙」が生まれた。

 同点に追いついた直後の大事なイニングで、後ろにそらせば勝ち越し点が入ってしまう場面。真中監督は小川に対し「(畠山に)ぶつかってでも(送球を)捕らないといけない」と指摘した。5月1日広島戦(神宮)以来6試合勝てず、4連敗。この日は球に力が戻り、140キロ台中盤の直球で押していた。しかし、ベースカバーのセオリーを怠り、自ら流れを手放した。

 ▼ヤクルト・今浪 もっと視野を広く持っていないといけなかった。投げない選択肢もあったが、打者が(決して足の速くない)森君だったので、正直投げていたところだと思う。

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2015年6月15日のニュース