10連敗のDeNA セ4年ぶり珍事 2位だけど…借金「1」

[ 2015年6月15日 06:21 ]

<日・D>試合後、さえない表情で報道陣の質問に答える中畑監督

交流戦 DeNA1-3日本ハム

(6月14日 札幌D)
 敗戦後、沈黙が流れる一塁ベンチ裏に登場したDeNAの中畑監督は疲労感を漂わせ、正直な胸の内を吐露した。

 「本当によく負けた。いい試合をしているけど力負けをしている」。気持ちを切り替えるように、こう続けた。「もう忘れた。終わったこと。仕切り直して頑張りたい」

 1つの引き分けを挟み、08年以来7年ぶりの10連敗。交流戦は3勝14敗1分けに終わり、勝率・176は歴代ワーストの不名誉な記録となった。セ・リーグトップの17度の逆転勝ちを誇るが、交流戦では、この試合も含めて7度の逆転負け。この日はセ・リーグ6球団が全敗し、指揮官は「パ・リーグはパワーが違う。うちが言うんだから間違いないだろ」と自虐気味に振り返った。

 継投策が完全に裏目に出た。プロ2年目で初登板初先発した砂田が好投していたが、1―0の6回に1死一、二塁としたところで、平田にスイッチ。ところが、交代直後の初球、矢野に逆転3ランを浴び、中畑監督は「砂田はいい流れで終わらせたかったが、逆の結果になってしまった。平田を信頼して抑えてくれると思ったが、1点で勝とうというのは虫が良すぎる」と振り返った。

 10連敗で4月24日以来の借金生活に突入。セ・リーグで2位にいながら借金を背負うのは4年ぶりで、交流戦でセがパに圧倒されている屈辱を表す「珍現象」となった。試合後は首脳陣が緊急ミーティングを開き、野手の大幅なテコ入れを決めた。山崎憲、白崎、宮崎、桑原が2軍に降格し、入れ替わりで柳田、内村、倉本が1軍に昇格する。中畑監督は「負けは俺の責任。もう一度チームをしっかりとした方向に戻したい」と険しい表情で話した。

 ≪16戦で2桁パ~≫DeNAは1分けを挟み10連敗。チーム10連敗以上は08年9~10月に球団ワーストタイの14連敗を喫して以来7年ぶりの屈辱だ。交流戦は3勝14敗1分け、勝率.176で終了。過去、交流戦の最低勝率は07年広島の.217(5勝18敗1分け)。勝率1割台は今季のDeNAが初めてだ。これで5月27日時点の貯金10から一転、借金1。チーム2桁貯金は今季で10度目になるが借金生活に転落したのは52、73、96年に次いで4度目。2桁貯金からわずか16試合で借金を抱えたのは73年の15試合(この間2勝13敗)に次ぐ急降下になった。

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2015年6月15日のニュース