和田監督 復帰即マルチもマートンに疑心暗鬼「何試合か続かないと」

[ 2015年6月15日 05:30 ]

<オ・神>7回2死一、二塁、塁上で考え込むようなしぐさを見せるマートン

交流戦 阪神1-10オリックス

(6月14日 京セラD)
 阪神はパ・リーグ最下位のオリックスに3連敗。しかも力の差をまざまざと見せつけられるような完敗だ。7回まで1得点に抑えられた西には初回と6回の2度、3者連続三振を奪われた。8回のマエストリ、9回の白仁田にも連打は一度も出なかった。そんな中、打撃不振が続くマートンがマルチ安打を記録したが…。完全復調なのか、和田監督はまだ疑心暗鬼だった。

 「結果は2本出ているんだけど…。ただ、これが今シーズンは、続いてこない。これが何試合か続かないと、状態は上がってこない」

 3試合ぶりにスタメン起用した指揮官も表情は厳しいままだった。7回1死からの第3打席では甘いスライダーを三塁線にライナー。横っ跳びした三塁手・中島のグラブをはじく内野安打となった。9回1死からの第4打席でも白仁田のスライダーをバットの先で中前へと運んだ。

 しかし満点の内容かといえば、そうではない。2回1死一塁からの打席では外角スライダーを空振り三振。見逃せば明らかなボール球だった。さらに左翼の守備でも6回1死二、三塁の伊藤の左越え二塁打に対する追い方がまずかった。

 「(2安打は)ナイスバッティングです。(先発復帰に関しては)何も(言うことは)ないよ」

 関川打撃コーチは2安打には一定の評価を下しながらも、その歯切れは悪かった。9日からのソフトバンク3連戦で10打数無安打だった助っ人を、12日と13日のオリックス戦では欠場させた。13日の試合前の打撃練習では力のない打球に終始するなど、状態の悪さがうかがえる内容だった。2安打したこの日の試合後も「アイ・ドント・ノー。わからない…」と話すなど、現在は悩みもがいている様子がうかがえる。

 ただ、昨年は首位打者に輝き、3度の最多安打のタイトルを獲得した打力は阪神の逆襲には欠かせない。首脳陣から復調を期待されるのは当然で、次戦の打撃内容に真価が問われる。

続きを表示

この記事のフォト

2015年6月15日のニュース