松沼「兄やん」サブマリン対決観戦 丁寧に投げれば打たれないと証明した

[ 2015年6月13日 09:30 ]

<西・ヤ>西武・牧田とのサブマリン対決を制した山中

交流戦 西武3-9ヤクルト

(6月12日 西武D)
 サブマリン対決となった西武―ヤクルト戦。くしくも西武で下手投げとして活躍し、通算112勝を挙げた「兄やん」こと松沼博久氏(62=野球評論家)が、テレビ中継の解説で西武プリンスドームを訪れ、スポニチ本紙に観戦記を寄せた。

 サブマリン対決の解説は初めてだと思う。どっちも頑張ってほしくて、複雑な気分だったな。

 山中は軸足に体重が乗って伸びのある球を投げていた。今は昔より左打者が多いから、(下手投げは)難しい。球がよく見えるからね。でも、丁寧に投げれば打たれないというのを見せてくれた。下から浮き上がる球は低いマウンドの方が投げやすいから、西武プリンスドームは投げやすいと思うよ。

 牧田に勝ったのは自信になるんじゃないかな。私も、山田久志さんに憧れていた。70~80年代は(サブマリンの)投げ合いが普通にあったんだ。昔は後ろ(テークバック)が大きくて、140キロを平気で出す速球派が多かった。山田さんもそう。絶対に勝てないと思っていたよ。初めて勝った時は「勝っちゃった」とびっくりした。山中も、この1勝で変われるんじゃないかな。

 牧田は逆球が多かった。テンポも悪かった。私と同じ球団で入団の年齢も同じくらい。私を超えてほしい。昔はアンダースローといえば格好いい投げ方だった。牧田も子供たちの憧れになってほしい。左打者が多くなるけど、長く続けてアンダースローというものを残していってほしいね。

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