「野球くじ」導入 12球団反対意見が多数 熊崎コミ「慎重に検討」

[ 2015年6月9日 07:14 ]

サッカーくじはコンビニでも簡単に購入できるが…

 日本野球機構(NPB)の理事会が8日、都内で行われ、多数の球団がいわゆる「野球くじ」の導入に反対の姿勢を打ち出した。

 今年4月、超党派の国会議員によるスポーツ議員連盟が、スポーツ振興くじの対象にプロ野球を加えた制度改正の検討を始めたことが明らかに。議連側は現時点で正式な決定を下していないが、NPBの井原敦事務局長は「急に言われても対応できない」とし、この日12球団に対して事前の意見交換を求めた。

 一方で、くじの収益が20年東京五輪で使用する新国立競技場の建設費などに使用されることから「スポーツ振興も考えないといけない」とする声もあったが、「野球の試合をくじの対象にすることは賛同できない」という反対意見が大勢を占めたという。熊崎勝彦コミッショナーは「極めて慎重に検討していかざるを得ないことです」と、今後も議論を重ねる考えを明かした。

 ◆理事会・実行委、その他の議題 常設した日本代表「侍ジャパン」のロースターを70人程度選出することが承認された。

続きを表示

2015年6月9日のニュース