渋いぞ“ミスター中距離”は巨人・亀井 4番と一味違う

[ 2015年6月9日 10:20 ]

巨人の亀井

 打者の一つのタイプに「中距離打者」と呼ばれるものがある。本塁打を多く打てる打者は「長距離打者」で、本塁打王5度の中村(西武)がその代表格。だが中距離打者を挙げるとなると、明確な指標がなく意見が分かれそうだ。

 そこで一つの参考値として、二塁打と三塁打の合計が全安打に占める率を「中距離安打率」とし、通算2000打数以上の現役打者74人で計算した。

 1位は亀井(巨)で26・3%。通算577安打のうち152(二塁打138、三塁打14)と、4安打中1本超が本塁打以外の長打だ。2位は福留(神)で24・9%、3位は松田(ソ)で24・2%。いずれもクリーンアップの経験は豊富ながら、4番とはひと味違うイメージの打者。「ミスター中距離」と呼んでもいいだろうか。

 亀井は過去の規定打席到達が09年の一度だけ。今季は5月上旬から3番に定着し、規定到達まで12打席と近づいている。野手のいない場所へ強烈な打球を放ち、ダイヤモンドを駆ける亀井の姿に注目したい。

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2015年6月9日のニュース