ハム中島は内野安打王 両リーグ最多の16本、盗塁もトップ

[ 2015年6月9日 09:30 ]

日本ハムの中島

 パ・リーグ首位の日本ハムで堅実な走攻守を見せる中島卓也内野手(24)。デビューから1048打席ノーアーチと派手さはないが、自慢の俊足で初タイトルと記録達成となるか注目したい。

 二塁から遊撃転向した今季の中島は、守備の負担も感じさせずに全試合先発出場。打率も右肩上がりで、9番に座った開幕から5月14日までは打率・252も、2番に固定された同15日以降は・329の猛打を見せ、・281まで上げてきた。

 注目したいのが内野安打の本数。9番の37試合では6本(6・2試合に1本)だったが、2番の20試合では10本(2試合に1本)に急増。一方、長打は9番での4本(二塁打4本)に対し、2番では0。つなぎ役に徹する姿勢がデータから表れ、これが好調に転じた要因かもしれない。また、2番で打った10本の内野安打のうち6本が2ストライク以降と、しぶとさも見せている。なお、合計16本の内野安打は雄平(ヤ)の14本を抑え両リーグ最多。現在のペースなら最終40・1本と40本に届く勢いだ。過去50年間で内野安打をシーズン40本以上は、05年青木(ヤ=現ジャイアンツ)の51本を筆頭に9人(15度)しかいない。

 また、盗塁14も梶谷(D)に並ぶ12球団トップ。チームからは13年陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)、昨年は西川が盗塁王に輝いており、3年連続3人目の獲得も視野に入ってきた。3シーズン以上連続で盗塁王を輩出したチームは、14年連続の69~82年阪急など延べ14球団。うち、全て異なる選手で達成したのは、1リーグ時代の金鯱が、37年秋、38年春、秋、39年に島→江口→佐々木→五味と4人で4季続けた例があるだけだ。球団創設から67年間も盗塁王が生まれなかった日本ハムが一転、初受賞から3年目で76年ぶりの記録をつくれるか注目したい。

続きを表示

2015年6月9日のニュース