中日42歳和田 1号&激走内野安打 最年長2000安打へあと5

[ 2015年6月8日 05:30 ]

<中・オ>チーム通算5000勝利に王手をかけガッツポーズ?の谷繁兼任監督(右から2人目)と笑顔の和田(左から2人目)、小笠原(左端)

交流戦 中日4-3オリックス

(6月7日 ナゴヤD)
 全盛期をほうふつさせる美しいアーチが、左中間席へ届いた。0―3の5回無死一塁。中日が西から奪ったチーム初安打は、和田の今季1号2ランだ。1分けを挟んで3連敗中だったチームに勢いを与え、球団通算5000勝に王手をかける逆転勝利への扉を開いた。

 「いい投手なんで(打てるボールが)1球あるかないかの勝負と思っていた。見逃さずに振れたし、当たりとしては完璧。何より雰囲気が“まだ行ける!”となったのが良かった」

 自画自賛の本塁打が、プロ19年で積み重ねてきた1994本目の安打。8回の第4打席ではボテボテの三塁へのゴロを全力疾走で内野安打にし、過去44人が達成している大記録・通算2000安打まであと5本とした。

 昨年8月6日の広島戦(ナゴヤドーム)で死球を受け、右手首を骨折。大台まで15本というところで残りシーズンを棒に振った。長いリハビリで右手が回復しても、今度は両膝痛に悩まされ、なかなか1軍昇格に踏み切れなかった。大ベテランが2軍戦に35試合も出場して調整し、開幕から2カ月たった5月26日に本来の仕事場に戻った。

 「たくさんのお客さんが入ってくれた。こういう雰囲気は自分たちだけじゃつくれない。2軍暮らしが長かったから、緊張感や喜びも変わってくる。2軍が駄目というんじゃないけど、そういうのを余計に感じる」

 今月19日で43歳。昨季中の2000安打達成を逃したことで、チームの先輩・谷繁兼任監督の42歳4カ月を上回る最年長到達者として球史に名を刻むことになった。9日以降の3カード9試合はビジターゲーム。いまの勢いなら、打撃職人は敵地で「Xデー」を迎える。

 ▼中日・谷繁兼任監督(連敗を3で止めて笑顔)やっと勝てました。

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