おかわり 中田に並んだ18号!豪快“3冠”本塁打&打点に断トツ77三振

[ 2015年6月8日 05:30 ]

<D・西>4回2死一塁、中村が左越えに18号2ランを放ちナインに迎えられる

交流戦 西武9-3DeNA

(6月7日 横浜)
 またまたまた打った。ハマスタに、西武ファンの歓声が上がる。同一カードで3戦連発した中村は、おどけて言った。

 「(横浜スタジアムは)狭いからね。でも、たまたまということにしといてください」
 4―1の4回2死一塁。フルカウントから三嶋の6球目、139キロ直球を左翼席へ運んだ。3試合連続の18号2ラン。交流戦トップ独走の通算66本となったが、DeNA戦では20本目。横浜スタジアムではビジター球場最多の14本目とし、2番目に多い神宮での8本を大きく突き放した。

 大好物の球場だ。両翼94メートル、中堅118メートルは12球団の本拠地で一番狭い。田辺監督は「狭いから“ボールをつかまえれば入るだろう”という気持ちがある。力まずに、楽に打席に入れる」と打者心理を分析した。自身も現役時代、平和台球場が「狭いから大好きだった」という。全87本塁打のうち、14本塁打を同球場で放った。その指揮官の解説通り、中村に力みはなかった。内角高めの球に脇を締め、コマのように体を回転。遠心力と右手の押し込みで、楽々と左翼席に運んだ。

 3試合連続本塁打は今季初。ここ10試合で7発を量産し、5月26日には6本差あったトップの日本ハム・中田に並んだが「この時期は、どうでもいい」と意に介さない。追い込まれても自身のフルスイングを貫き、3三振も喫した。今季77三振は、中田の45を大きく上回り、リーグワースト。同トップの58打点を含め“3冠王”に躍り出た。

 どこまでも豪快な男だ。通算300本塁打まであと10本。通算1000安打まではあと38本だが「今年中に両方到達したいですけど、300号の方が早そうですね」。そうあっけらかんと笑った。

 ≪同一カードでは4年ぶり6度目≫中村(西)が3試合連続となる18号。自身3戦連発は昨年6月マークしているが、同一カードでは11年9月2~4日ソフトバンク戦で記録して以来4年ぶり6度目。9日の広島戦で自己最多(過去3度)の4試合連続に挑む。また、交流戦は通算66本目で村田(巨)の51本を大きく引き離して歴代1位。カード別の本数はDeNA20、ヤクルト11、巨人10、中日9、阪神、広島各8。DeNA戦が断然多く、横浜スタジアムで14本と得意にしている。

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