“ブーブー丸”ヤク畠山 2度目4戦連発 チーム日本人では池山以来

[ 2015年6月7日 05:30 ]

<ヤ・ロ>7回無死、左越え本塁打を放つ畠山

交流戦 ヤクルト9-4ロッテ

(6月6日 神宮)
 勢いは加速するばかりだ。ヤクルト・畠山が4試合連続本塁打。リーグトップの16号はDeNA・筒香に5本差をつけた。「打てるに越したことはないが、4戦打ったからなんだって感じ」。言葉が何とも頼もしい。

 お立ち台では「何で打てているんですかね」とはぐらかしたが、厳しい球をファウルで逃げ、失投を呼び込む確かな技術がある。8―4の7回無死、香月良との対戦。カウント1―2から外角低めのスライダーをファウルし、続く直球を叩いて左翼席へ運んだ。「久々に納得のいく本塁打。こういうのを続けていきたい」。2回の第1打席も追い込まれた後にファウルを1球挟み、左前へ。3安打と気を吐いた。

 田中浩とともに1軍野手最年長の32歳は、新外国人デニングのよきサポート役でもある。左右は違えど、同じパワーヒッター型。投手からの攻められ方を惜しみなく伝授する。「一番話しかけてくれる。ありがたい」と感謝するデニングには、「ハッカブーブー」と呼ばれている。他の同僚が呼ぶ時の「ブー」を変化させ、親しみを込めた呼び名だ。交流戦では10試合で7発と量産モード。交流戦開幕からチームに加わった新助っ人と、相乗効果を発揮する。

 神宮6連戦初戦だった2日の楽天戦ではお立ち台で「全部勝ちます」と宣言したが、その後2連敗。「ウソをついてしまったので、あしたは勝ちます」。今度こそ、本当の連勝宣言だ。

 ≪池山以来2人目≫畠山(ヤ)が4試合連続の16号。自身4戦連発は11年9月11日阪神戦から同15日広島戦で記録して以来2度目。チームで4試合以上の連続本塁打が2度以上はラミレス、バレンティンの3度を筆頭に畠山は7人目。日本人打者では88、89年池山に次いで26年ぶり2人目だ。最多連続試合本塁打は72年王(巨)、86年バース(神)の7試合だが、ヤクルトでは07年ガイエルまで全て外国人6人がマークした5試合。7日ののロッテ戦で球団タイ、チームの日本人では初めての記録に挑戦する。

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