中田2冠 技あり2打点を自画自賛「しっかり止まれた」

[ 2015年6月5日 05:30 ]

<広・日>4回無死一・三塁、中田は二塁ゴロで三塁走者が生還し打点を挙げる

交流戦 日本ハム6-3広島

(6月4日 マツダ)
 これぞ4番の仕事。一塁ベース上でひょうひょうとした顔を浮かべたが、中盤で勝利を決める大きな1点だ。1点リードの6回1死三塁。日本ハム・中田は野村が投じたカーブにグッと粘ったあと、バットを強振した。左前へ運ぶ貴重な適時打に「ストライクゾーンにきたら振っていこうと思った。しっかり(体が)止まれた」と自賛した。

 2点を追う4回無死一、三塁でも主砲の二ゴロの間に1点を返し、逆転劇につながった。豪快な一発でなくても着実にダメージを与える2打点。同学年の野村を打ち砕いた。53打点は大阪桐蔭の先輩でもある西武・中村を5月29日以来6日ぶりに抜き去り、リーグトップに舞い戻った。

 この日、プロ8年目にして1軍初登板したロッテ・植松も、かつてしのぎを削った同学年の一人だった。金光大阪のエースだった左腕に、高校時代の対戦では13打数無安打。中田がレギュラーに定着した11年より以前の2軍時代は互いに連絡を取り合い、よく食事にも行ったという。「高校の時は直球が速くて凄かった。これから対戦するのが楽しみだよ。もちろん真剣勝負だけどね」。ここまではい上がった植松の苦労は痛いほど知っている。刺激にならないはずがなかった。

 「今の集中力を切らさずにやっていきたい。ファイターズらしい野球をやりたい」。今季2度目の5連勝でリーグ首位&交流戦首位をがっちりキープ。世代を代表する主砲の言葉に慢心は感じられない。

 ▼日本ハム・上沢(7回7安打2失点で5月17日以来の4勝目)野手がしっかり守ってくれているという思いになった。

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2015年6月5日のニュース