糸井、移籍初6番も実らず…オリックス6連敗で借金「18」

[ 2015年6月5日 05:30 ]

<巨・オ>9回1死満塁からT―岡田の強烈な打球は三塁手・吉川の好プレーで併殺。背中を大きくのけぞらす福良監督代行

交流戦 オリックス0-1巨人

(6月4日 東京D)
 まさかの光景に三塁側のオリックスベンチが凍り付いた。1点を追う9回の1死満塁。マイコラスからつくった大チャンスで、T―岡田の強烈な打球が三塁線を破って…と誰もが思ったが、吉川が飛び込んでキャッチし、三塁ベースを踏んで一塁転送。一瞬で試合終了となるまさかの幕切れとなった。

 ボウ然自失のT―岡田は言葉が出てこず、「絶対に決めてやろうと思って打席に立ったが、申し訳ないです」と肩を落とした。初勝利を逃した福良監督代行も「あきらめない姿勢は出してくれたんだが」とガックリ。残ったものは今季最長タイの6連敗で借金18、ここ5試合連続で1点差負け、と森脇監督休養後も変わらない勝負弱さだけだ。

 手は打った。糸井をオリックスでは初となる6番に降格。福良監督代行は「楽なところでと思ったら、きょうはチャンスで回ってきた」と、2度も得点圏で打席が回った。これを2度とも凡退し、3タコで終わった糸井は多くを語らず引き揚げた。7回1失点で敗戦投手となったディクソンは連勝が6で止まり、「みんな頑張っているが、なかなか結果が出ない」とチームをかばうしかなかった。

 指揮を執って3戦目でも初勝利を逃した福良監督代行は「どうやって点を取るか。いろいろ試して、動いていく」と頭を悩ませたが、ここまで泥沼にはまると抜け出せるのか難しい。激震に揺れるオリックスの未来が見えてこない。

 ▼オリックス・ディクソン(7回1失点の好投も4敗目。自身の連勝6でストップ)満足のいく内容だった。

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2015年6月5日のニュース