阪神 球児獲得調査継続へ 中村GM方針“表明”「当然見て行く」

[ 2015年6月3日 05:55 ]

四国ILの高知に入団することが決まった藤川

 調査は継続する。阪神が、独立リーグの四国アイランドリーグplus高知に入団が決定した藤川球児投手(34=前レンジャーズ)の獲得調査を今後も継続することが2日、明らかになった。この日、阪神・中村勝広ゼネラルマネジャー(GM=65)が方針を示した。

 「ここ(独立リーグ)で(現役生活を)終わるというのは、考えられない。(今後も)当然、見て行く。この1年間は来年に向けてのリハビリ期間なんじゃないのかな」

 藤川は功労者であり、猛虎の宝―。今回は残念ながら縁が無かったとはいえ、球団内の認識に変わりはない。交渉が不調に終わっても、藤川との縁が完全に切れてしまったわけでもない。編成面の舵取り役を務める中村GMの言葉は、その事実を“表明”した形だ。

 その中村GMは視察日程などに関しては「昨日(1日)の今日だし、まだ何も決まっていない」と話すにとどめた。四国アイランドリーグplusは5月で前期日程を終了し、後期は8月開幕。同リーグの公式戦に1試合も投げることなく、移籍期限の7月末日までにNPBに復帰するというのは考えにくい。そのため阪神は来季の戦力候補として、視察・調査を進めていくことになる。

 藤川は一昨年に右肘じん帯再建手術を受けており、現在の球威は「火の玉ストレート」を武器にした全盛期には及ばないかもしれない。それでも百戦錬磨の投球術、そして熱いハートは、必ずや戦力になるはず。阪神は藤川が復帰した場合、中継ぎ起用する方針を固めていた。だが、それは今季に限った話。今後は先発候補として、その力を見極めていく算段だ。

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2015年6月3日のニュース