広島・福井 昨季に並ぶ4勝!マエケン、黒田と先発陣の柱に

[ 2015年6月1日 05:30 ]

<オ・広>7回1/3を3安打1失点で4勝目の福井

交流戦 広島2-1オリックス

(5月31日 京セラD)
 力投も広島・福井にとっては不完全燃焼だった。1点リードに変わった8回、1死から連続四球を与えたところで無念の降板。中崎が後続を断ち、ルーキーイヤーの11年6月19日の日本ハム戦(マツダ)以来となる交流戦勝利を手にした。

 「8回は投げ切りたかった。でも中崎がよく、抑えてくれました」

 強い精神力でチームを3連勝に導いた。4回2死、T―岡田に143キロ直球を右翼席へ運ばれ、先制を許した。味方打線は相手先発・西に対し、6回まで1安打。大きなハンディを背負ったが、気持ちは揺れなかった。

 「まだ1点。何が起こるか分からないし、試合を作るという自分の仕事をするだけでした」。最速148キロ直球を軸に、スライダー、フォークなどを巧みにコーナーに配球。オリックス打線を確実に封じ、我慢を重ねて味方の反撃を呼んだ。

 7回1/3を3安打1失点で早くも昨季に並ぶ4勝目。エース前田健、黒田、ジョンソンに勝ち星で追いつき、先発陣の柱となりつつある。

 「打線に勝ちを付けてもらっているので、感謝しています。まだまだ細い柱ですよ」

 この日、セ・リーグ投手で唯一の白星をつかんだ。さらなる信頼を得るために、福井はひたむきに白星を積み重ねていく。

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2015年6月1日のニュース