【金本知憲氏　アニキのなんでも相談室】スナック菓子に後悔

　【相談】わたしは４歳になる子供を持つ父親です。早くも将来は“プロ野球選手になりたい”と言っています。今は、息子の体のことを考えて水泳と体操をやらせています。４歳ですし、まだ野球を始めさせるのは早いとも思っています。長年にわたり厳しいプロの世界で活躍された金本さんが振り返って、幼少期などに、こんなことをしておけば良かったなと思うことはあるでしょうか？　また、いつぐらいから本格的に野球を始めさせるのが良いでしょうか。金本さんのご意見を参考に、嫁と子供の将来を考えていきたいと思っています。

　【意見】お子さんの成長具合や、体調面などによって異なることはあります。ですから一概には“こうです”と言うことはできませんがね。難しい相談の一つです。お子さんのことを一番知っているのは、ご両親ですから。ただ、僕の立場から言えることもあります。

　僕は小学校４年生のときに野球を始めました。幼い頃を振り返って後悔していることがあります。それは食事。幼い頃に、もっとご飯を食べていれば良かったと思います。好き嫌いもありましたし、スナック菓子もよく食べていたんですよ。その後悔がすごくありますね。親の言うことを素直に聞いておけば良かったと思っています。

　兄の身長は１メートル８４ぐらいあります。また、姉の身長も標準より高いんです。兄姉の中で僕が一番身長が伸びてないんです（１メートル８０）。幼い頃はプロ野球選手になるとは思ってなかったですが、あと５センチでも身長が高かったらなと思いますね。そうなっていればプロ野球選手として、また違った世界が見えたかもしれません。

　あと、野球を始める時期についてですが。それは早いにこしたことはないと思います。僕は中学生まで野球経験のない方に指導を受けていました。そのためスローイングや、打撃フォームなど基本的な技術も含めて英才教育は受けてませんでした。まったく基礎ができてなかったので、高校に入ったときは苦労しました。

　当然ながら良い指導者に早く出会うことができれば、基礎も早くできます。中学生レベルの基礎であれば、高校に入ってすぐに追いつくものですがね。ただ、僕の場合は高校で遅れを感じました。また、幼い頃は“野球の楽しさだけを教えれば良い”と言うことを耳にしたこともあります。ただ、ある程度は幼い頃からスローイングや、走り方などの基本的な技術は教えるべきだと思います。（金本知憲氏＝本紙評論家）

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